使用荷重だけで玉掛け用具を選んじゃったらやばいよ
君たち、いつも見に来てくれてありがとう。
9月19日は、何の日なのか知っているかい?
そう、苗字の日だよ。
1870(明治3)年、戸籍整理のため、
太政官布告により一般市民も苗字を持つことが
許されたのがこの日らしい。
だけど、一般市民は苗字がなくても
不自由ではなかったから、
なかなか苗字を名乗ろうとしなかったみたい。
1875(明治8)年2月13日(苗字制定記念日)に、
すべての国民が姓(苗字)を名乗ることが義務づけられたそうだよ。
君たちの苗字もこのころから名乗っているんだね。
君たちの苗字の由来や歴史を調べていくのも
面白いんじゃないかな。
じゃあ、大洋製器工業オフィシャルブログ
『吊り具ブログ「吊るのひと声!」』
を書いていこうと思う。
今回書いていこうと思うのは、君たちからの質問だよ。
玉掛け作業現場でも間違いを起こしそうな内容でもあり
君たちにも知っておいてほしいから書くことにしたんだ。
シャックル選定についてご質問です。
シャックルを選定するとき、対象物の静荷重=使用荷重
と考えてよいのか。または、対象物の吊り状況による
係数を考慮したほうがよいのでしょうか?
文献等を探しても本件に関する内容が
明記されていないようで、悩んでおります。(M社TMさん)
こんな悩みを抱えているみたいなんだ。
張力の考え方について説明するよ。
数値を当てはめていくよ。
ここで間違えてほしくないことは、
荷の重量が2tだから、2本吊りすると
半分の1tでいんじゃないかと
思っているかもしれないけど
実はダメなんだ。
吊り角度の増加によって玉掛索に掛かる張力は
増加していくんだ。
計算すると
W’=2t(荷の重量)÷2(吊り本数)×1.16(吊角度の張力増加係数)
W’は1.16tになるんだ。
つまり、1.16t以上のシャックルを選定してくれ
ということになるよ。
これは、フックでも同じことがいえるんだ。
ただし、4本吊りの場合は3本吊り計算してくれよ。
なぜならば、4本均等に力を掛けることができないからなんだ。
吊角度を気をつけないといけないこととしては、
トラッククレーンも同じことがいえるよね。
トラッククレーンはジブの傾斜角がつけば
定格荷重も変わったよね。
角度のことを気にしないと事故にもつながってしまうからね。
計算が難しいと思った君たちに必見!
そんな計算を簡単にしてくれちゃうサイトを紹介するよ。