Let’s玉掛け作業 in USA ~STEP1~

君今日6月4日が何の日なのか知っているかい?
語呂合わせで、だいたい検討がついている君もいるんじゃないかな?
正解は「虫の日」(6む、4しの日)だよ。
日本昆虫クラブが記念日として制定しているんだって。
そろそろ梅雨入りっていう地域も多くなってきているこの季節、
代表的な虫でいうと蛍だね。
夜、月明かりが無い田んぼや川に現れるから、最近は見れる場所も少なくなってきたけど、
蛍が飛んでいる姿はとっても幻想的だよね。
僕も子供の頃に蛍を見に行ったのを思い出したよ。
一年で蛍に会えるのもこの季節だけだから
君もチャンスがあれば会いに行ってみてくれよ。

さて、ここから本題に入るよ。
今回のタイトルを見て「えっ!アメリカ?」って思った君も多いんじゃないかな?
実は僕の友達が、5月のゴールデンウイークにアメリカに行ってたんだ。
そこで聞いてきた玉掛け作業の話が面白かったから紹介していこうと思うよ。
日本と違う点もあって君も新鮮に感じるんじゃないかな。

まずアメリカの玉掛け作業をする人たちを「rigger」(リガー)と呼ぶよ。
僕は「リフティングからきているのかな?」と思ったんだけど、
同じことを思った君は、僕と一緒にもう一回英語を勉強しないといけないね。
リフティングのスペルは「lifting」だよ。
出だしの「R」と「L」からして違ったみたいだね。
「rigger」 の意味を調べると
海事の艤装や、整備、装備っていう言葉が出てくるから、そこからきているようだね。
ここで注意してほしいことが一つあるよ。
「rigger」にはもう一つ「不正を働く人」っていう意味もあるみたいだから、
この言葉を使う場合は、時と場合を考えて使わないといけないね。
急に英語の授業っぽくなってしまったけど、君ついてこれてるかな?

次にアメリカでの玉掛けの資格について説明するよ。
日本では、法令で定めている玉掛け技能講習を習得した人でないと
玉掛け作業をすることができなかったよね。
ちょうど先週まで説明していた玉掛け技能講習のことだよ。
どんなことだったっけ?って思った君は
ここからもう一度チェックしてみてくれよな。
日本では玉掛けの資格が有るのに対して、アメリカでは玉掛けの資格が無いんだって。
これはちょっとビックリだよね。
作業者個人の知識レベルで玉掛け作業をしているんだ。
なろうと思えば、誰でもリガーになれちゃうわけだよ。
だからと言って日本より安全について意識が低いっていうことでは無いんだ。
会社で勉強会を開催したりして、玉掛け作業について知識をつけているんだって。
「資格」自体の捉え方が日本とアメリカとでは違うんだね。
資格の有無に関わらず、玉掛け作業に対する安全意識はどこも一緒なんだよ。
人の命がかかっている大切な仕事だからね。

日本の工事現場では、作業着を着て玉掛け作業をするよね。
じゃあアメリカではどんな格好をしているかわかるかい?
指定されて作業着を着ることもあるみたいだけど、
ほどんどの人たちがジーパンを穿いて作業をするんだよ。
ジーパンはもともとオシャレの用途じゃなくて
強くて破れないから、作業着として売られていたんだ。
だからおかしくはないんだけど、日本ではあまり見ない光景だよね。

ジーパンだったらどんな格好をしていても良いっていうことはないんだよ。
デニムのベストに膝丈ジーンズなんかはNGだからね。

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すごくワイルドだけど、これだと怪我をしてしまうから
長袖、長ズボンで作業してくれよな。
安全について思う気持ちは日本もアメリカも同じだからね。

君、今日も一日ご安全に!!