シャックル本体とピンのあいだには、迷子にならない理由がある
君たち、いつも見に来てくれて感謝してるよ。
10月を神無月(かんなづき)というよね。
島根県の出雲大社に全国の神様が集まることで、
諸国に神様がいなくなっちゃうことから
「神の無い月」と言われていることは知っているよね。
でも、神様が集まる出雲では10月を
「神在月(かみありづき)」と呼ぶようになったそうだよ。
出雲大社は、縁結びの神・福の神として知られていて、
日本最古の歴史書といわれる「古事記」に、
その創建が記されているほどの歴史ある古社なんだ。
近年では、パワースポットとしても注目されているから
君たちも行ったことがある人もいるんじゃないかい。
じゃあ、今回も書いていくよ。
前回、脱落防止シャックルのマジックを
見せちゃったけど、今回はもう1つの特長である
紛失しないってことについて紹介しようと思う。
君たちが、玉掛け作業をする際に、
こんな経験をしたことがあるんじゃないかい?
玉掛け作業時にシャックルで吊りピースとスリングを
連結しようとしたが、本体はあるけれども
ピンをどこかに紛失してしまった。
その際に、玉掛け用具の置き場にあった
同じネジ径のシャックルピンを使用したことで
本体とピンの使用荷重があわずに
そのまま使用していたら事故につながっちゃうよね。
そんなことを防ぐための構造にもなっているんだ。
種類としては1.5t用しかないけど、質量が2tで
吊り角度60度で2本吊りする場合なら
もってこいの仕様になっているよ。
構造面でもピンが本体に入り込むから、
シャックル本体の有効口幅はJIS SC-16と同じなんだ。
JISシャックルの本体サイズで製作しているのは
大洋製器工業だけだよ。
君たちは、12mmの玉掛ワイヤロープなら、
シャックル SC-16を使用していると思けど、
今までとサイズや使用荷重の変更がなく
使用することができちゃうよ。
上の写真のように、シャックルの本体とピン
が一体となっているから、シャックルのピンが
迷子になることがないんだ。
目の前の玉掛け作業ができなくなっちゃったら、
君たちも困っちゃうよね。
童謡の歌に迷子になっちゃった動物の歌があったよね。
まいごのまいごのこねこちゃんあなたのおうちはどこですか
この歌のタイトルわかったかい。
そう、「迷子の子猫ちゃん」と言いたいところだが、
君たち、勘違いしちゃっているよ。
正解は⇒⇒⇒こちら
シャックルのピンが迷子にならず、
探さなくて済むのが脱落防止シャックルなんだ。
次回は、玉掛け作業で実際に試してもらいたい
ちょっとした小ネタを出しちゃうから
楽しみに待っててくれよ!