ワイヤロープの加工で、手作業と機械では加工時間が違うよ
君たち、元気にしているかい。
12月11日は「胃腸の日」 なんだ。
胃腸の日は、日本大衆薬工業協会が
2002(平成14)年に制定したんだ。
胃腸への いたわりの気持ちを持つ日、
それが「いに(12)いい(11)」(胃に良い)の語呂合せだけどね。
師走は一年の締めくくりの月なんだ。
忙しかったこの一年を振りかえるとき、君たちの
大切な胃腸にも、かなりの負担をかけてきたことを
忘れちゃいけないよ。
忘年会の多い季節だから君たちも
胃腸を大事にしてくれよ。
くれぐれも飲酒運転はだめだよ。
【飲んだらのるな!】
じゃあ、今回もワイヤロープ月間の第二弾として
玉掛索の加工について書いていくよ。
玉掛索の加工方法は、機械で加工する圧縮止め(ロック止め)と
手作業で加工するアイスプライス(さつま、へび口)の2つの加工方法があって
これらについて紹介していくよ。
まず、圧縮止め加工は
こんな形をしている玉掛索だよ。
圧縮止めを加工する機械だよ。
この機械は、ワイヤロープ径ごとに金型があって
適切な圧力をかけて仕上げていくんだ。
圧縮止め加工は、最もよく使用される加工方法で、
加工強度も高く、安定もしていて
一般的な使用ではワイヤロープが抜けることはないよ。
短納期で加工できちゃうことが特徴かな。
圧縮止めに使用する管の材質は、一般的にアルミを使用するけど、
海や海中で使用すると、アルミが溶解してロープが
抜けてしまうから絶対に使用しないでくれよ。
どうしても海中で使用する際には、
鉄やステンレスのクランプ管を使用してくれ。
一方でアイスプライスは、こんな形をしているんだ。
この加工を行うには、「ロープ加工技能士」という
国家検定の資格が必要になるんだ。
級によって加工できる範囲が違うんだよ。
実際にロープ加工技能士が編み込んでいる姿を
写真撮らせてもらったんだ。
狭い場所で玉掛け作業をする際に、
圧縮止めの管が邪魔にならず通すことができちゃうよ。
アイスプライスは、加工時間が必要とするのが弱点だね。
ワイヤロープを加工する際に、
手作業と機械では加工時間がこんなに違うんだ。
雑巾を縫う時に、手作業とミシンでは
かなりの製作時間差があるよね。
ワイヤ加工も、アイスプライスと圧縮止めでは
加工時間もかなり違うことがわかってくれたかな。
作業工程の際にも影響しちゃうかもしれないから
覚えておいてくれよ。
次回は、選定方法について書いていくから
また見に来てくれよ。