気をつけよう!断線1本事故のもと
君たち、元気にしていたかい。
今回の「今日は何の日」は、
3月21日のツイッター誕生日について紹介するよ。
2006年のこの日、ミニブログサービス
「ツイッター(twitter)」で最初の
「つぶやき」(書き込み) があったんだ。
君たちも、もちろんツイッターを使っているよね。
大洋製器工業も企業としてのアカウントを
持っているから君たちもチェックしてくれよ!
さて、玉掛け作業で一番大切なことって
なんだかわかるかい?
毎回このブログを読んでいる君たちなら
わかっているよね。
もちろん「安全な玉掛け作業」ってことだよ。
安全な玉掛け作業をするには、
使用する玉掛け用具を点検することが
一番大事なんだ。
今回はスリングの中でも君たちが
使用することが一番多いワイヤロープスリングの
点検方法について数回にわたって書いていこうと思う。
まずは、断線についてだ。
断線にもいくつかの種類があるから、
全長、全周にわたって断線の有無を点検してくれよ。
◆分散断線
分散断線の点検方法は、ロープ1ピッチ(1より)の
間における素線の切断数が、総数の10%以上のものは廃棄。
【例】
例えば6×24の場合
1ピッチの間に14本以上断線しているものは
廃棄してくれっていうことなんだ。
また、ロープ5ピッチ間における素線の切断数が、
総数の20%以上あるものも廃棄してくれよ。
◆集中断線
素線が1本のストランドのみに断線が生じている集中断線の場合、
素線総数の5%以上の断線があるものは廃棄(下図黒X印)
断線が局部的にかたまって生じているときは、
素線総数の5%以上の断線があるもの(上図黄色X印)
このような断線の場合も廃棄してくれよ。
断線箇所には、ストランドの外側で発生するクラウン断線(山切れ)と、
ストランド同士の間で発生するニップ断線(谷切れ)があるんだ。
また、ニップ断線(谷切れ部)の場合は、
断線が続発する特徴があるから、
1本でも断線が発見したらすぐに廃棄することを
知っておいてほしい。
電気こたつや電気カーペットでコードの断線が原因で、
発火や火災が発生している事例があるよね。
断線しているってことは、残っている線に負荷が
掛かってしまっているからなんだ。
ワイヤロープも同じように断線していたら、
残りの素線で同じ力で吊り上げようとしているから
負荷がかかり事故に繋がってしまうよね。
今回紹介した断線で、どれか1つでも当てはまるものがあれば、
そのロープは使用できないから廃棄してくれよ。