KY活動って空気を読まない活動じゃないよ!

毎日40°近くまで気温が上がる日が続いてるね。
外で玉掛け作業をしている君たちは大丈夫かい?
これだけ暑い日が続くと、体調不良になる人も出てくるから
しっかりと水分補給をして、くれぐれも無理しないようにしてくれよ。
水分補給もお茶や水じゃなくて、塩が少し入ったものや、スポーツドリンクをオススメするよ。
あとは寝苦しい夜でも、空調をうまく使ってしっかりと睡眠をとることが重要だよ。
寝ている間も熱中症になる危険があるから注意してくれよな。
まだまだこの気温が続くみたいだから、
君たちも熱中症対策をうまくして、この夏を一緒に乗りきろうじゃないか。

さて、ここから本題に入るよ。
いきなりだけど、君たちは玉掛け作業をするときに
しっかりとKY活動しているかい?
「え?KY活動って何?」って思ったかな?
ちょっと前に女子高生がよく使っていた「K」=空気、「Y」=読めないっていう意味じゃないよ。
KY活動は、現場でどんな危険が潜んでいるのか考えた上で実践することを言うんだ。
この頭文字は「K」=危険、「Y」=予知を意味してるんだよ。
危険予知活動を全部アルファベットにして「KYK」って呼ぶ場合もあるんだ。
玉掛け作業をする現場では、危険と隣り合わせで仕事をするよね。
もちろんこのブログを読んでくれている君たちは、危険な玉掛け作業をしないように日頃から気を付けてくれていると思っているよ。
でも事故が起こる時っていうのは、自分では想定していなかったっていう場合がほとんどだよね。
だからこそ一緒に玉掛け作業をする人たちと、危険を予知して共有することが大切なんだよ。

KY活動(KYK)を行っている企業や現場では、
一緒に危険予知訓練(KYT)をしているところが多いよ。
もう気づいてると思うけど、KYTの「T」はtraining(トレーニング)の頭文字をとっているよ。
これは危険活動(KYK)がやりやすくなるように、具体的に訓練することを言うんだ。
実際にどんなことをするのかというと、4ラウンド法っていう方法で訓練をするよ
まずは第1Rの「現状把握」。
今の現場でどんな危険が潜んでいるのか一緒に作業をする人たちと共有するよ。
次に第2Rの「本質研究」。
現状把握で出てきた危険な部分のなかで、どれが重要なポイントか一緒に作業をする人たちと決めていくよ。
第3Rの「対策樹立」。
ここでは重要ポイントをどうやって解決していくのか皆でアイデアを出しあって対策をたてるよ。
一緒に働く人達の意見も聞いて、自分では見つけられなかった視点で考えることも大切だよね。
最後の第4Rは「目標設定」。
対策樹立で出てきた案の中から、自分たちはどれを重点的に実施していくのか行動を具体化して決めていくよ。

イラスト1

例えば上のイラストを見て
「ワイヤで一本吊りをしているから、荷が回転するかもしれない。」とか
「単管パイプが横からズレて落ちるかもしれない。」
っていう危険が予知できるよね。
こういった訓練をすることで、事故は未然に防ぐことができるんだよ。

君たちも玉掛け作業をするときは思わぬ事故を起こさないためにも
KY活動(KYK)や危険予知訓練(KYT)をしっかり行ってくれよ。

日常生活でもKY活動じゃないけど、危険なことを想定して行動していることってあるよね。
例えば焼肉を食べに行ったときにカルビがおいしくて
「もう一回追加で頼もうかな。」
「いやでもこれ以上食べると、また太っちゃうしな。」
「でもまだ何か食べたいしな。」
「あっ!じゃあ白ごはんを頼もうかな。」
「でも焼肉と一緒に白ご飯を食べると、肉だけ食べてるより太るっていうしな。」
って色々と太る危険を前もって予知しながら結局食べちゃうよね。

20180723_イラスト

焼肉の場合は自分が太るっていう危険だけだからいいけど
玉掛け作業をするときは大きな事故に繋がるおそれがあるから
しっかりとKY活動(KYK)危険予知訓練(KYT)を行ってくれよ。

君たち、今日も一日ご安全に!!