玉掛け作業あれこれ こんなものも吊っちゃうよ! ~機関車編~
9月に入ってそろそろ夏も終わりに近づいてきたね。
僕が今年の秋、楽しみにしていることがあるんだ。
それはサンマだよ。
去年、このブログにサンマが不漁で悲しいっていう話を書いたんだけど
君たち覚えていたかな?
今年は去年の不漁から回復するってニュースで言っていたから
たくさんサンマが楽しめそうだね。
僕も我慢して待った甲斐があったよ。
塩焼きにしたものの上に大根おろしをのせて醤油をかけて最後にすだちを絞る。
あー、想像しただけで幸せな気分になるよ。
君たちも一緒に食欲の秋を満喫しようじゃないか。
さて、ここから本題に入るよ。
今月はこんなものも玉掛け作業できるってことを君たちに知ってもらおうと思っているよ。
まずはこの写真を見てくれ。
どうだい?機関車も玉掛け作業で吊る事ができるんだよ!
しかもよく見るとD51!(デゴイチ)
好きな人にはたまらないんじゃないかな?
機関車が吊り上げられているのを見ると、なんだかワクワクしてくるよね。
この例は機関車の動輪を組み込む時に車体の吊り上げ、吊り下げ作業をしているよ。
君たち動輪って何だかわかるかい?
機関車の車輪のことを言うんだ。
上の写真でも機関車の車体の横に車輪がスタンバイしているのがわかるよね。
吊り下げをする時は機関車の車体が水平になっている必要があるから
かなり精密なレベルでの水平取りが求められるんだ。
だから車体を天秤で吊って、そこから微調整もできるように
両端にチェーンブロックを取り付けているよ。
これで細かい調整もできるようになってるんだ。
これは前から見た写真だよ。
機関車には端梁と言って横長の梁が付いているんだ。
この写真だと見にくいかもしれないから気になった君たちは「端梁」ってネットで検索してみてくれよ。
吊り上げるときに以前の吊り具ではこの端梁の曲がりが発生していたんだけど、
専用のフックを取り付けることで、車体へのダメージを防いでいるんだ。
ちょうど作業している人が持っているグレーのフックのことだよ。
しかもこのフック、D51だけじゃなくてC62といった他の機関車にも対応できるんだ。
これでコストパフォーマンスもバッチリだね。
今回は機関車を吊る作業を紹介してきたよ。
電車や機関車が好きって人たちには興味深い例だったよね。
僕も小さい頃に、よく機関車のおもちゃで遊んでいたのを思い出したよ。
線路をつなげたり、トンネルの中をくぐらせたりして無邪気に遊んでいたっけ。
あの頃の僕は、まさか大人になって機関車を走らせるのではなく、吊り上げる方になってるとは思ってもみなかったよ。
それとまさか自分のお腹がこんなにも大きくなっているってこともね。
今回は機関車を吊り上げる例を紹介してきたよ。
来週は君たちにももう少し身近な電車の吊り上げについて説明していくよ。
君たち、今日も一日ご安全に!!