玉掛け用ワイヤと台付け用ワイヤでは、「ひげ」に違いがあるんだ
君たち、玉掛け作業をする前に
ワイヤロープの点検はしているかい。
今回の「今日は何の日」は、
8月8日のそろばんの日についてだ。
そろばんを弾く音「パチ(8)パチ(8)」の語呂合せで
この日のなったそうだよ。
そろばんの機能や利便性をPRし普及を目指す目的で
全国珠算教育連盟が1968年に制定したんだ。
君たちの小学校時代と言うと、
そろばんは、社会に出ていくための
必須の技術のひとつだったよね。
そのために、そろばん塾に通っていた
君たちも多いと思う。
今では、計算は全部コンピュータが
やってくれるようになって、
そろばんも見かけなくなっちゃったよね。
この間、東京の大きな場所で
安全衛生の展示会をしたんだけど、
君たちは、僕に会いに来てくれたかい。
その展示会で、君たちから受けた
一番多かった質問について答えていこうと思う。
Q:玉掛けワイヤと台付けワイヤでは、何が違うの?
A:玉掛けワイヤロープは、荷を吊り上げるためのワイヤロープで、
台付けワイヤロープは、荷を固定するためのワイヤロープで
使用目的が違うんだ。
以前のブログでも紹介したことがあるけど、
忘れちゃった君たちのために
もう一回説明するよ。
安全衛生の展示会の会場では、
こんなワイヤボードを使って説明したんだ。
展示会の会場
拡大
下の台付けワイヤは、一見すると玉掛け作業に
使えそうな形だと思っちゃうよね。
だけど、台付けワイヤは玉掛け作業には強度不足だから、
誤って玉掛け作業に使ってしまうと、ワイヤロープが
破断してしまう恐れがあるから、
そこはしっかり確認してくれよ。
台付ワイヤは、図のようにヒゲの部分に段がついて、
力が一点に集中しちゃうから、破断しやすくなるんだ。
玉掛けワイヤは半差をすることによって、 加工部分がテーバー状になり、
力(応力)が一点に集中するのを防ぐことができちゃうんだ。
見た目でわかり辛いから、
実際に手で触ってみるとわかるかも。
くれぐれも、勢いよく触って、
ひげに刺さらないようにしてくれよ。
玉掛けワイヤの加工方法は、
クレーン等安全規則の第219条に
記載があって、アイスプライスに半差し加工が
義務付けられているんだ。
【クレーン等安全規則 第219条抜粋】
アイスプライスは、ワイヤロープのすべてのストランドを
3回以上編み込んだ後,それぞれのストランドの素線の半数を切り、
残された素線をさらに2回以上 (すべてのストランドを4回以上
編み込んだ場合は1回以上)編み込むものとする。
君たち、国家検定による「ロープ加工技能士」の製作した、
安全性の高い玉掛けワイヤを使用してくれよ。
「ひげ」というと君たちは、
口のまわりに生えるチクチクした毛を
想像したんじゃないかい。
同じ「ひげ」でも、生えている場所で
漢字が違うことは知っていたかい。
玉掛け用ワイヤと台付け用ワイヤの違いも
ひげの出ている場所や本数で違うってことなんだ。
君たちの玉掛け作業現場でも、
一度確認してみてくれよ。
さて、君たちに重大なお知らせだ!
今週末から、お盆休みになる玉掛け作業現場もあるから、
次回のブログ更新は、8月17日(月)にしようと思う。
君たち、定期点検はしっかりしてくれよ。
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