よりを戻すより簡単に撚りが戻っちゃう
君たち、玉掛け作業をする前に
玉掛けワイヤロープの点検はしているかい。
今回の「今日は何の日」は1800年に発明されて以降、進化を続けている
君たちも使っているアレを紹介しようと思う。
11月11日は「電池の日」なんだ。
この日を漢字で書くと
+(プラス)-(マイナス)+(プラス)-(マイナス)となり、
電池の正・負極を表すことから、電池工業会が1987年に制定したんだ。
↓↓電池の歴史をまとめたから見ちゃいなよ!
電池の改良がされていなかったら、君たちが使っている携帯電話なんかも
今のサイズになってないんだから、スゴイことだよね。
有って当然になっている電池だけど、無かったら困るモノのひとつだと思う。
モノに感謝の気持ちを忘れずに、大切に使ってくれよ。
今回はワイヤロープの「撚り」について説明しちゃうよ。
これまでにワイヤロープについて8回、
加工方法などを話したことがあるんだけど覚えているかい。
忘れちゃった君たちは
ここを確認してくれ。
さて本題に入るけど、君たちはワイヤロープに
Z撚りとS撚りがあるのを知っているかい。
ワイヤロープの撚り方向を見ながら、アルファベットで
ZとSを書いてみればどちらか分かるよね。
君たちが玉掛け作業をする時に使っているワイヤロープは
ほとんどがZ撚りのはずだ。
流通しているワイヤロープのほとんどがZ撚りなんだけど、
S撚りが必要とされる場合があるんだ。
例えば大型クレーンなんだけど、君たちは見る機会はあるかな。
S撚りのワイヤロープは写真のように、Z撚りのワイヤロープと
セットで使われるケースが多いんだ。
ワイヤロープは捻じって作られているから、荷重が掛かると
撚りが逆戻りすることがあって、クレーンの場合だと、
Z撚りだけで使用しているとフックブロックが回転して危険なんだ。
Z撚りとS撚りをセットで使うことで、逆戻りしようとするチカラを
相殺し、フックブロックの回転を防げて安全に作業ができちゃうよ。
そしてS撚りのワイヤロープはクレーン用ワイヤロープとして役立つだけでなく、
玉掛け用として使われることもあるんだ。
抱き合わせ加工っていうんだけど、玉掛け作業中に吊り荷の回転を
防ぎたいときに利用してほしい。
例えば袋物を吊り上げる時なんかは、袋物の吊りベルトがくっついて
回転しやすいから、この加工はピッタリなんだ。
覚えておいてくれよ。
「撚り」といえば「よりが戻る」って言葉があるよね。
この絵の人に何があったのか分からないけど、
「よりが戻る」よりも簡単に「撚り」が戻ってしまうから注意してほしい。
S撚りのワイヤロープを目にする機会は少ないけど、
「撚り」の種類と使い方を分かってくれたよね。
S撚りも使って君たちも幸せになっちゃいなよ。
君たち、今日も一日ご安全に!!!
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