エッジvsチェーン! 勝者はどっちだ!!
君たち、玉掛け作業をする前に
チェーンスリングの点検はしているかい。
今回紹介する「今日は何の日」は、君たちも見入ったことがあると思う
12月3日のアレの記念日について紹介するよ。
12月3日・・・123・・・「ワン(1)、ツー(2)、スリー(3)」という掛け声で
おなじみの手品。
この日は「奇術の日」なんだ。
1990年に日本奇術協会によって制定されたんだよ。
「奇術」を辞書で見ると、観客の目をくらまし不思議なことをして見せる芸とあるんだ。
その奇術の起源は明らかになっていないけど歴史は古く、文明の発祥と同じころに
誕生したみたいだね。
演目の一つにある「Cup and Ball」が古代エジプトの壁画に描かれている
ことから、4500年以上前から存在していたのは間違いないんだって。
日本での歴史は、奈良時代に中国から伝わった「散楽(さんがく)」が始まりとされ、
“火を吐く術”などといったものがあったそうだ。
近年では「奇術」や「手品」という言葉はあまり使われなくなり「マジック」と呼ばれ、
ブームになったこともあるよね。
これからの時季、忘年会などで出し物の手品を目にするかもしれないね。
機会があれば楽しんでくれよ。
さて、前回はチェーンスリングの熱影響における話をしたよね。
今回は「チェーンスリングのエッジにおける危険性」を説明しようと思う。
君たちは「エッジ」という言葉を知っているかい。
エッジとは「鋭利な端部」のことなんだよ。
「エッジの効いた・・・」などと使うんだ。
チェーンでエッジの効いた吊り荷を玉掛け作業する場合は、チェーンが曲げられる
チカラを考えないといけないんだ。
まずはチェーンでの玉掛け作業の状況を見てほしい。
チェーンがエッジに当たっているんだけど、これが非常に危険なんだ。
この状態で玉掛け作業をした場合、チェーンがエッジと当たっている箇所を
支点に曲がったり、き裂が生じる危険性があるんだよ。
このまま使用していると、破断して落下事故を起こす恐れがあるんだ。
チェーンをこのような危険な状態にしないために、エッジを和らげられる
コーナーパッドなど当て物を使用して玉掛け作業をするようにしてくれよ。
その当て物はエッジ半径”r”がチェーン径の2倍以上になるように選んでほしい。
大きければ大きいほど安全性が向上するから、2倍を最低値として覚えるといいよ。
チェーンスリングは使用前に必ず点検して、「曲がり」、「き裂」は共に点検基準の
項目に該当しているから、異常があれば廃棄して新しいモノに交換しちゃいなよ。
以前に繊維スリングのエッジに対する注意点を話したことがあるんだけど、
再確認したい君たちはココを見てくれよ。
日常生活のなかでもエッジで痛さを感じることがあるよね。
箱を持つときなんかどうだい。
僕はエッジの効いた箱を持ったときなんかは手にくっきり痕が残るんだ。
これは歳のせいじゃないぞ・・・エッジのせいだからな(笑)
チェーンをエッジで傷めないように、玉掛け作業してくれよってことだよ。
君たち、今日も一日ご安全に!!!
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