玉掛け作業のあれこれ ミスターT、ジンベイザメを吊る
10月も半ばになってきて、朝晩は少し肌寒く感じる季節になってきたね。
日中は暑くもなく、寒くもなくちょうどいい季節だから外に出ていると気持ちいいよね。
僕はこないだの休みの日に温泉に浸かりに行ってたんだ。
露天風呂に浸かっていると冷たい風が肌に当たって気持ちよかったな。
寝ながら入るお風呂では本格的に寝てしまって、危うく溺れるところだったよ。
これから紅葉の季節になっていくから、露天風呂に浸かりながら紅葉を眺めるのもいいよね。
君たち紅葉が見れるオススメの温泉があったら教えてくれよ。
さて、ここから本題に入るよ。
先週から玉掛け作業のあれこれということで、君たちに知っておいてほしいことや
玉掛け作業についての豆知識なんかを説明しているよ。
2回目の今日は、「こんなときどうやって吊るの?!」っていうシチュエーションを紹介していくよ。
君たちジンベイザメを知っているよね?
体が大きくて背中に斑点模様があるサメだよ。
サメはサメでもとてもおとなしくて危険性のない安全なサメなんだ。
このジンベイザメを移動させたいから吊り上げて欲しいっていう依頼があったんだ。
なかなかないシチュエーションでわくわくするよね。
君たちだったらどうやって吊り上げるかな?
体を傷つけたらいけないから、僕たちはベルトスリングモッコを作って玉掛けしたよ。
このベルトスリングモッコは作り方にもこだわっていてスリット加工ベルトを使っているんだ。
通常だとベルトを交互に重ね合わせてモッコを作るんだけど、
スリット加工ベルトはベルト本体に空間を空けて、相手のベルトをそこに通していくんだ。
この写真を見てくれると想像できるかもしれないね。
交互に重ねてモッコを作ると、その部分が固くなってしまってジンベイザメを傷つけてしまう可能性があったんだ。
だからスリット加工ベルトで柔らかく、優しく吊り上げることにしたよ。
あと、固い部分が少なくなって荷重が分散されるから
ジンベイザメへの体の負担も軽減することもできて一石二鳥だね。
ベルト以外にも特長があるよ。
ベルトスリングモッコをジンベイザメの下をくぐらせてセットする時に、
簡単に着脱できるようモッコの片方をVフックで連結するようにしたんだ。
これで海中でも素早く効率よく作業ができるようになったんだよ。
今日はジンベイザメをどうやって吊り上げるか説明してきたよ。
傷つけてはいけない大きな動物も、玉掛け作業で吊ることができるって分かってもらえたかな。
ベルトスリングモッコの説明をしているとき
中〇み〇きさんのあの名曲が頭の中に流れてきたんだ。
サビを少しかえてベルトスリングモッコの歌にしてみたよ。
縦のベルトはあなた~
横のベルトは私~
織りなすベルトスリングモッコは~
ジンベイザメを~
吊り上げることができるよ~♪
・・・。字余りがすごいことになったね。
君たちで勇気のある人がいたらカラオケでぜひ歌ってみてくれよ。
あと、玉掛け作業でジンベイザメのような生き物も吊る事ができるってことも覚えておいてくれよ。
こういった予定がある君たちは僕に声をかけてくれよな。
君たち、今日も一日ご安全に!!