天秤って色んな種類があるんだよ Part2

なんだか最近暖かくなってきて春が近づいてきているのがよくわかるよね。
春が近づくこの季節、新生活や異動なんかで引っ越しをするって人も多いんじゃないかな。
荷物を詰めたり整理したり準備も大変だよね。
僕も何度か引っ越しを経験しているんだけど、「あれ捨てなければよかったなー。」とか
「引っ越し先に持ってきたけど使えないや。」って場面が結構あるんだよね。
引っ越しを予定している君たちは、玉掛け作業と一緒で前もってしっかり準備をしてくれよな。
僕みたいに引っ越しが終わったとき、段ボールを開けようと思ってハサミやカッターをどの箱に詰めたかわからなくならないように引っ越した後のことも考えて行動してくれよ。

さて、ここから本題に入るよ。
先週は天秤にも色々な種類があることを説明したね。
今週はまた別の天秤を紹介していこうと思うよ。

まずはこの写真をみてくれ。

三角形天秤

三角のおもしろい形をした天秤だよね。
これは大型トラックのアルミボディを吊るために作られたんだ。
天秤を少しでも軽く、そして強くするためにこんな三角の形(トラス構造)になっているよ。
この写真を見たらわかると思うけど、先が見えないくらい長い天秤で15mあるよ。
だから移動を楽にするために天秤を3分割できるようになっているんだ。
吊れる箇所も多いから1つの天秤でたくさん種類のある大型トラックアルミボディを吊ることができるよ。
次に紹介するのは歩道橋撤去作業に使った天秤だよ。

歩道橋

この写真は長さ42mの歩道橋を吊っているところなんだ。
夜間での作業だったから現場での組み立て作業に時間をかけられないということで
鋼材の定尺5mの吊り天秤を採用しているよ。
作業効率を上げるためにもヘビーラウンドスリングを2本掛けで吊り上げたんだ。
5mの天秤だけだと不安定なところもあるから、一緒に補助ワイヤロープとチェーンブロックを使って水平を保つよう調整したよ。

松土

これで安全に効率よく歩道橋を吊り上げることができたよ。

2週に渡って色んな種類の天秤を紹介してきたよ。
君たち楽しんで見てくれてたかな?
長くて大きいものを吊りたいけど、何を使ってどうやって吊ったらいいかわからない君たちは僕に連絡してくれよな。
いっぱい相談にのるよ。

知っている人もいるとは思うけど天秤を英語で「ビーム」って言うんだ。

20190225_イラスト

光線のビームと綴りも一緒だよ。

この絵は君たちが安全に玉掛け作業できるようにっていう意味も込めてビームしているところなんだ。
えい!ビーーーム!!

君たち、今日も一日ご安全に!