チョーク吊りをするときはフックに気を付けてくれよ ~ミスターTの基本に戻ろう編~
君たち、3月も最終週に入って卒業シーズンだよ。
モテる男子は制服の第二ボタンを持っていかれる人もいるよね。
僕の友達には第二ボタンだけじゃ足りなくて制服のボタン全部が無くなっている人や
名札も持っていかれている人もいたよ。
なんとも羨ましい話だよね。
え?僕はどうだったかって?
僕は昔から安全第一主義だから、身を守るために全部のボタンを付けて帰ってきたよ。
この安全第一主義が、今のこの仕事にも生かされていると思うんだ。
もうこれ以上話していると、卒業式でもないのに涙が出てきそうだからやめておくよ。
さて、ここから本題に入るよ。
先週のブログでチョーク吊りの話をしたのは覚えているかな?
ワイヤで吊るときは浅絞り、繊維スリングで吊るときは深絞りってことを説明してきたよ。
今日はチョーク吊りをするときに、もう一つ気を付けて欲しいことを説明するよ。
君たちこのイラストを見てどこが危険かわかるかな?
両端がアイになったワイヤにフックが付いていて、そのフックを使ってチョーク吊りをしているよ。
フックをかけるだけで楽に作業ができるから、もしかしたら君たちもこんな使い方をしていないかい?
でもこの吊り方は危険だよ。
フックが吊り荷に当たってしまって、衝撃で外れ止め金具が壊れてしまう可能性があるんだ。
そうなると何かの拍子にフックからワイヤが抜け落ちて吊り荷が落下する場合もあるよ。
こういった吊り方をするときは
チョーク吊り専用のフックを使うようにしてくれよな。
今日はチョーク吊りをするときに気をつけないといけないことを説明してきたよ。
フックでチョーク吊りをしている君たちは、これを機会に危険な吊り方から卒業してくれよ。
そして来週から入ってくる新入社員たちに、正しい玉掛け作業のやり方を教えてあげてくれよな。
もちろんドヤ顔で。
え?そういう性格だから第二ボタンを誰からももらってもらえないんだって?
そんなことないよ!
僕だって今なら第二ボタンどころか、全部のボタンが無くなるくらいの男になったよ。
もちろん違う意味でだけどね。
君たち、今日も一日ご安全に!