この春からデビュー!初めての玉掛け作業 ~質量目測~

君たち先週、新しい元号の「令和」が発表されたね。
僕もどんな元号になるか楽しみにしていたけど「令和」は思いつかなかったよ。
良い元号だよね。
「令」っていう文字は「命令」とかで使われるイメージだったけど、「よい」っていう意味もあるんだね。
これでひとつ勉強になったよ。
平成もあと少し。
元号が「平成」から「令和」になって時代が変わっても、安全に玉掛け作業をすることは変わらないよ。
ちょっとカッコつけすぎちゃったかな。

さて、ここから本題に入るよ。
今週から初めての玉掛け作業ということで、この春から玉掛けデビューをする人向けに
覚えておいてもらいたいポイントを説明していくよ。
こんなこと知っているよ!っていうベテランの君たちも初心に戻って一緒に考えてみてくれよ。

現場で吊り荷の重さがわからない場合、君たちならどうするかな?
持ち上げられそうなら一度持ち上げてみてどれくらいの重さか想像する?
それとも大きな体重計をもってくる?
え?僕がその体重計に乗ってみろって?
・・・・・・。
玉掛け作業をするくらいの吊り荷になると、かなり重たいものになるからどっちの案もナンセンスだよね。
そんなときは質量目測をするんだ。
質量は体積と材質から求めることができるよ。

下のイラストを見てくれ。

綿と砂

同じ大きさの容器に綿と砂が入っているよ。
どっちが重たいかなんてすぐにわかるよね。
そうだよ。答えは砂だよ。
同じ体積でも材質が違ったら、質量も変わってくるっていうことがわかってくれたかな?

ここで問題。
コンクリート(縦3m×横2m×高さ0.5m)の質量はわかるかな?
下の図を使って考えてみてくれよ。

質量

コンクリートの体積:3m× 2m × 0.5m =3㎥
コンクリートの質量:3㎥× 2.3t = 6.9t

答えは6.9tだよ!

質量目測は玉掛け技能講習でも教えてもらうよ。
玉掛け作業をするときに吊り荷の質量がわからない場合は、おおよその質量を目視で測るくせを付けておいてくれよ。
吊り荷の質量がわからないまま玉掛け作業を行うと、思わぬ事故に繋がる可能性もあるからね。
あと、少し重めに計算することもね。

今日は質量目測について説明してきたよ。
吊り荷の質量を目視で測るクセをつけておくことで安全に玉掛け作業が行えるってことを覚えておいてくれよ。
身の周りのもので質量目測をするクセを付けておくことも大切だよね。

20190408_イラスト

リンゴはだいたい300g。
ネコは4㎏くらいかな。
僕の体重がどれくらいかなんて考えなくてもいいからね。
誰も興味ないはずだから。
それに君たちが思ってるよりもっともっと軽いはず。
たぶん、きっと・・・。
令和に入ったらもっと痩せるんだから。

君たち、今日も一日ご安全に!