この春からデビュー!初めての玉掛け作業 ~重心のとりかた 偏荷重~

君たち来週からゴールデンウイークだね。
今年は10連休って人も多いんじゃないかな?
レジャーに旅行に予定がいっぱいの人は、もうウズウズしてる頃だよね。
僕は家でゆっくり過ごそうと思っているよ。
え?去年も同じことを言ってたって?
君たちよく覚えてるよね。
今年はアクティブに過ごしてみようかな。
美味しいお酒と食事が楽しめるオススメスポットがあったら教えてくれよ。

 

さて、ここから本題に入るよ。
先週は、玉掛け作業をするときに気を付けないといけない「重心のとりかた」について説明してきたよ。
クレーンフックの中心と荷の重心がずれていると、

地切りをしたときに荷が大きく揺れて事故の原因になるっていう話だったよね。

 

重心がわかりやすいものを吊る場合はいいけど、

複雑な形をしたものだと、偏荷重になってしまって水平に吊るのが難しいこともあるんだ。

例えばこんな形のもの。

イラスト1

 

傾いたまま玉掛け作業をしていると、荷が滑って事故に繋がることもあるよ。
もう一度荷を下ろして、ワイヤの長さを調節して・・・

って何度もやっていると大変だよね。

そんなときは、長さ調節ができるチェーンスリングを使うんだ。

 

イラスト2

 

このチェーンスリングはマスターリンクにチェーンを引っ掛けて、長さを調節することができるんだ。
偏荷重の荷を吊るときに便利だよね。

 

他にも天秤を使った吊り方もあるよ。これは天秤とワイヤを使った吊り方だよ。

 

イラスト3

 

天秤を使うことでバランス良く吊り上げることができるよ。

 

日頃から玉掛け作業をすることが多い君たちはわかると思うけど、

吊り荷って色んな種類があるから、バランスが取りにくいものもたくさんあるんだ。

なんならバランスが取りにくい偏荷重の物の方が多いんじゃないかもしれないね。

重心をとるのが難しい荷も、吊り方によっては水平に吊る事ができるから
困ったときは僕に相談してくれよ。

「ちょっとくらい傾いてるけど大丈夫だろ。」っていう気持ちが事故の元だからね。

 

今日は偏荷重の荷を吊り上げるときはどうしたらいいのか説明してきたよ。
吊り荷はバランスが悪いとその分吊り上げるのが難しいよ。
それと一緒で毎日の食事もバランスが悪いと体によくないよね。

 

20190422_イラスト

 

わかってるんだけどね。
そう、頭ではわかってる。
バランスの取れた食事をしないと、肥満の原因になったり、病気になりやすいってことも。
でもどうしてだろう。
どうしてあんなにお肉やラーメンは美味しいんだろう。
僕を太らせたいのかな?
僕の体の調子が傾いても、君たちには荷を傾けたまま玉掛け作業をしたりしないでくれよ。

 

君たち、今日も一日ご安全に!