ワイヤの点検方法を紹介しちゃうよ! ~3週目~
先週から急に寒くなったよね。
君たちは風邪をひいたりしていないかい?
僕のまわりではけっこう流行っているんだ。
君たちも手洗い、うがいはしっかりとして予防してくれよ。
僕は食生活を見直してるんだ。
ごはんを食べすぎないようにして、お酒も少しだけ控え始めたよ。
あとは軽い運動をしたりしているかな。
急にどうしたんだって?
僕はもともと健康志向だからね。これくらいは当たり前だよ。
決して先週の健康診断で、予想以上に体重が増えていてショックを受けたなんてことは無いからね。
さて、ここから本題に入るよ。
今月はワイヤの点検方法について説明しているよ。
ワイヤ編は今回で最終回だから、君たちしっかり読んでくれよな。
前回まではワイヤ自体の点検方法について説明してきたよ。
今回はワイヤそのものというより、アイの部分やスリーブの点検方法について説明するよ。
まずはアイ部分の形くずれについて。
アイ部分にストランドの緩みなどの形くずれ、偏平、ロープのずれなんかが無いか確認してくれよ。
ロープを曲げたりして、アイ部分やスリーブ付け根部分に断線があるのか点検するよ。
アイ頭頂部で芯材が飛び出していたり、つぶれたもの
アイ部分でストランドの緩みがあるものは廃棄してくれよ。
次はストランドの抜け出しについて。
玉掛け作業に使うワイヤって、圧縮止め加工(ロック止)やアイスプライス加工(編み込み)がされているよね。
この加工されている部分もしっかりと点検しないといけないよ。
抜け出しがあるものや、断線をしているものは廃棄してくれよ。
断線に関しては、前回のブログを参考にしてくれよ。
次はスリーブ(クランプ管)の変形・摩耗について。
ワイヤじゃなくて、それを固定しているスリーブも点検しないといけないよ。
変形、つぶれ、き裂、割れがあるもの。
摩耗したり、サビが発生しているもの。
傷が確認できるものなどは廃棄してくれよ。
最後は塗油の状態について。
目視で確認をして、グリースが不足していたら表面の汚れを落として塗油をして補充してくれよな。
塗油するときは専用のグリースを使ってくれよ。
これをすることによって、摩耗、腐食、疲労の進行に対して効果があるよ。
これでワイヤの点検方法は終了だよ。
君たち、わかってくれたかな?
冒頭でも少し触れたけど、僕の健康診断も終わったよ。
決してショックを受けたってことではないからね。
一人の中年のおじさんとして、少しくらいは健康に気をつかってもいいかな。
って思ってるだけだよ。
あんまりがんばりすぎて魂の「抜け出し」が起こったら大変だからね。
君たち、今日も一日ご安全に!