インカリフティングスリングの点検方法を紹介しちゃうよ!
君たち、先週行われたラグビーワールドカップの決勝戦を見ていたかい?
南アフリカがイングランドを破り、3大会ぶり3回目の優勝!おめでとう!!
南アフリカも、イングランドもどちらのチームも強かったよね。
日本代表も、準々決勝で南アフリカと戦って、その強さは見ている僕たちもビックリだったけど、改めて日本代表も強かったんだなと再確認できた気がするよ。
今回の大会は台風の影響もあって、残念ながら中止になってしまった試合もあったけど、カナダの選手たちが、ボランティア活動をしてくれたという心温まる話もあったよね。
感動しちゃったよ。
これだけ日本中が盛り上がって、今までラグビーを見なかった人たちも注目をして、日本代表もベスト8までいって本当にいい大会だったね。
さて、ここから本題に入るよ。
今日はインカリフティングスリングの点検方法について説明していくよ。
玉掛け用具の点検には作業前に行う「日常点検」と、毎月1回以上行う「定期点検」があったね。
君たち覚えてくれてたかな?
まずはアイ部の点検をしていくよ。
織り目がわからないほどに毛羽立ちし、たて糸の損傷があるもの
目立った切り傷、擦り傷、引っ掛け傷がみとめられるもの
ぬい糸が切断してアイの形が保たれていないものは廃棄してくれよ。
次に縫製部の点検について説明するよ。
目立った切り傷、擦り傷、引っ掛け傷が認められるもの
ぬい糸が切断して、ベルトのはく離が少しでも認められるものは廃棄してくれよ。
次は本体の説明をするよ。
全幅にわたって織り目がわからないほど毛羽立ち、たて糸の損傷が認められるもの
幅方向に幅1/10、または暑さ方向に1/5に相当する切り傷、引っ掛け傷などが認められるもの
縦糸が切断して、幅以上の長さにわたってはく離しているもの
こういった状態のものは廃棄してくれよ。
色々と説明してきたけど、そんなこと言われても点検の基準って難しいよ!って思った君たちもいるかもしれないね。
安心してくれよ。
目視で確認してシグナルラインが出ているものは廃棄するっていう、わかりやすい判断もできるんだ。
シグナルラインってなんだかわかるかい?
これは使用限界表示のことで、下の写真でいうと白い糸のことを言うよ。
外面が傷ついて、中が見えちゃってるんだ。
見えたらいけないものが見えちゃったってことだよ。
色んな意味で怖いよね。
こんな状態は廃棄してくれよ。
この使用限界標示は各メーカーによって設定があるものや無いものがあるから気を付けてくれよな。
あと、熱や薬品による損傷があればそのまま使わずに廃棄してくれよ。
ここまでは全て日常点検、定期点検どちらでもチェックしないといけないんだ。
ここからは毎回じゃなくてもいいから、月に一回の定期点検で見ないといけないことを説明するよ。
君たちは使用期間を覚えているかな?
屋内で使用する場合は、使用開始後7年を経過したもの
常時屋外で使用する場合は、使用開始後3年を経過したもの
この条件に当てはまるものは廃棄してくれよ。
これはJISで決まっているんだ。
あと、ベルトについているはずのラベルが取れてしまっていたり、汚れなどで使用荷重が確認できないものは、もう使えないから廃棄してくれよな。
実は僕も自分の身体にシグナルラインを持っているよ。
たくさんご飯を食べすぎてしまったとき、僕のお腹がチラッと出てきてしまうんだ。
まさに見えたらいけないもの、いや誰も見たくないものが見えてしまっている状態だよ。
僕のお腹の話はさておき、インカリフティングスリングの点検方法はわかってくれたかな?
安全に玉掛け作業をするためにも日常点検、定期点検はしっかり行ってくれよ。
君たち、今日も一日ご安全に!