ベルトスリングを使うとき、メーカーは統一してるかい?
こないだ会社の人たちとボーリングに行ってきたんだ。
あっ、スコアは聞かないでくれよ。
久しぶりすぎてガタガタのスコアをたたき出してしまっているからね。
きっとどれだけガーターを出せるか競う大会があったら上位に入っているはずだから。
それはそうと、いつも運動していないから自分の身体の動かなさにビックリしたよ。
こんなに謎の汗が出てくるものだっけ?
こんなに足ってもつれるものだっけ?
こんなに腕ってちぎれそうになるものだっけ?
自分の身体に対しての疑問がたくさん出てきたよ。
ボーリングって奥深いんだね。
さて、ここから本題に入るよ。
君たちは玉掛け作業をしていて荷を傷つけたくないときに、どんなスリングを使うかな?
そうだね。
軽くて柔らかいベルトスリング(繊維スリング)を使うよね。
じゃあ、もう一つ質問!
ベルトスリングを使うときに色んなメーカーのベルトスリングを一緒に使ってないかい?
「え?いつもいろんなベルトスリングを混ぜて使ってるよ。」っていう君たち、
気を付けてくれよ!
ベルトスリングはベルトスリングでも、別のメーカー同士で一緒に使うのは危険なんだ。
どうして危険なのか説明していくね。
まず材質が違うよ。
メーカーによって「うちはナイロンを使っているよ。」っていうところや
「いやいや、うちはポリエステルなんだ!」っていうところもあるんだ。
材質が違うベルトスリングを一緒に使った場合、同じ長さのベルトスリングを使っていてもベルトの伸びなんかが変わってきて、結果的にバランスよく荷を吊り上げられなくなるよ。
じゃあ、同じ材質を使っていたら大丈夫かって?
その場合も危険なんだ。
同じ材質のベルトスリングでも、メーカーによって糸の織り方に違いがあるよ。
糸の織り方が違うと、これもまたベルトの伸びが変わってきてバランスよく吊り上げられないんだ。
あと、メーカーによってベルトスリングの表と裏が設定されているところもあるよ。
使用面とそうじゃない面があるから、使うときは気を付けないといけないよね。
だから色んなメーカーのベルトスリングを一緒に使っていると
「このベルトスリングは片面使いで、こっちのベルトスリングは両面OK・・・。」って確認しながら使わないといけなくなるよね。
こうなってくると使用面じゃない方を使ってしまったりして、間違った吊り方をしてしまう可能性があるんだ。
気づかないうちに危険な吊り方になっているかもしれないよね。
今日はベルトスリングのメーカーが統一されていないときの危険性について説明してきたよ。
同じ使用荷重のもので同じ長さのものでも、メーカーが違ってくると
安全に玉掛け作業ができないってことがわかってくれたかな?
だから、複数のベルトスリングで玉掛け作業をするときはメーカー混ぜて使ってはいけないよ。
洗剤でもあるよね。
そう。「混ぜるな危険!」
君たちは「ベルトスリングメーカー、混ぜるな危険」で覚えておいてくれよな。
君たち、今日も一日ご安全に!