今日から仕事始め 玉掛け作業の準備ポイント ~前半編~

君たち、明けましておめでとう!
年末年始は楽しく過ごせたかな?
僕はと言うと君たちの想像どおり、年末は色んな忘年会に参加して、年が明けたらお雑煮やおせち、すき焼きなんかを楽しんでいたよ。
年末に太ったのに、また年始からエンジン全開で食べたり飲んだりしてしまったから体重が増える一方なんだ。
まだ去年からの繰り越し分もダイエットしないといけないのにね。
こんな僕だけど、初詣では君たちが玉掛け作業で危険な目に遭わないようにお願いしてきたよ。
もう少し痩せますようにっていうのも小声で呟いていたけども・・・。
今年も事故なく、ケガなく、安全に玉掛け作業ができるように頑張っていこうじゃないか。

さて、ここから本題に入るよ。
年が明けて、まだまだ正月ボケっていう君たちも多いはずだよね。
そんな君たちにもう一度、玉掛け作業をするときの準備のポイントを今週と来週合わせて9個説明してくよ。
ベテランだからそんなの大丈夫!っていう自信満々な君も、長い休みで頭がはたらいてないってこともあるからね。
じゃあ説明していくよ。

準備① 吊り荷の情報(大きさ、形状、重さ、材質等)を正確に確認すること
「だいたいこれくらいの重さかな?」なんて適当に考えて玉掛け作業を始めないでくれよ。
勝手な判断は事故の元になるかね。

準備② 荷の重心を見極めること
「なんとなくこのあたりが重心かな?」なんて軽い気持ちで決めていないかい?
重心を見極めずに玉掛け作業をおこなうと、荷が傾いて水平が保てなくなるよ。
そうなると、玉掛け用具から荷が滑って落下の原因になるよね。
複雑な形をしている吊り荷で重心がとりづらいっていう場合は、例えば少しずつ地切りを繰り返して調整なんかをしてみてくれよ。

準備③ 玉掛けの方法を決めること
吊り荷をどうやって吊り上げるのか、どう移動するのかという事を、一緒に作業をする人たちと共有してくれよ。
チームで同じ情報を共有しておかないと、「え!そんな場所に立ってると危険だよ!」なんてことも起こるからね。
去年話題になったONE TEAMになって玉掛け作業をしてくれよな。

準備④ 荷に適した玉掛け用具を選ぶこと
さっきチェックした吊り荷の重量に合う玉掛け用具を使ってくれよ。
使用荷重が合っていない玉掛け用具を使ってしまうと、破損の原因になって、最悪の場合は吊り荷が落下することも考えられるよね。
玉掛け用具の選定がわからないときは、僕に相談してくれよな。

準備⑤ 玉掛け用具を点検すること
君たち、傷のできたシャックルや、変形しているフックをそのまま使い続けていたりしないかい?

点検

もったいないっていう気持ちはわからないでもないけど、何かあってからでは遅いからね。
事故を起こさないようにしっかり点検を行ってくれよ。
休みの間にシャックルが錆びちゃってたってこともあるだろうから、しっかりと点検してくれよな。

新年最初の今回は、正月ボケをしているかもしれない君たちに向けて書いてみたよ。
正月ボケと言えば、頭がまわらないってこともあるけど、
僕の場合はお正月に食べるお餅に慣れてきてきてしまって、そろそろ違うものを食べたいんだよね。
そう、例えばコーンフレークとか。

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年末のあるときから無性に食べたくなってるんだよね。
まだ正月ボケのボーッとしているときだからずっと食べていられるよ。
えーっと・・・そろそろ色んな人に怒られるかな。

こんな僕だけど、今年も玉掛け作業をする君たちに向けて情報を発信していくつもりだよ。
来週は残りの4個を説明していくから見に来てくれよな。

君たち、今日も一日ご安全に!