危険を察知!どこが危ないかわかるかな? ~リング編~

君たち今日、2月3日は節分だよ。
そういえば、さっき近所の保育園で園児たちが豆まきをしていたんだ。
寒いなか、元気いっぱい走っている姿はとても可愛らしいよね。
僕が遠くから見ていたからかな?
ちょっとだけ豆を投げられたような気がするよ。
大きなおじさんがニヤニヤして見ていたから「鬼は外!」って思ったのかな。
園児たちの素晴らしい判断力にあっぱれ。

さて、ここから本題に入るよ。
先週から玉掛け作業の現場でよく見られる危険な吊り方をクイズ形式で出題しているよ。

下のイラストをよく見てくれ。

問題

2本吊りをして丸鋼を吊っているね。
実はこのイラストに危険なポイントが隠されているんだけど、君たち気づいたかな?
え?ワイヤがしっかり絞り込まれてなから危険だって?
君たち、僕の意地悪なクイズに引っかかっちゃたね。
実はワイヤはこれでいいんだよ。
チョーク吊りをするとき、ワイヤを使うならこんな風に浅絞りをするんだ。
どうしてかっていうと、ワイヤは曲がりが強くなると、その分破断しやすくなる特徴があるんだ。
だから深く絞れば絞るほど破断しやすくなってしまうよ。
前にこのブログでも紹介しているからここからチェックしてくれよな。

話を戻すよ。
さっきのイラストのどこが悪いかっていうと・・・

危険予知

クレーンのフックとリングのサイズが合ってないよね。
リングが浮いていると強度が保持できなくて危険なんだ。
安全に玉掛け作業をするには、クレーンフックの厚みとリングの内幅を確認して、クレーンフックに合ったリングを選定しないといけないよ。

正解の例

君たちわかってくれたかな?

今日は節分だから、僕も豆まきをしてみたよ。
君たちが安全に玉掛け作業をできるように、そして危険な目に遭わないようにっていう願いを込めて・・・

イラスト_20200203

ぜひ来年は一緒に豆まきをしてくれる人を募集しようと思うよ。
さすがに一人だと寂しいからね。

君たち、今日も一日ご安全に!