シャックルの鉄学
君たちもうすぐGWだけどなにか予定は立てたかな?
今年はコロナウィルスの影響で不要不急の外出が出来ないから、まだなにをするか決めてないよ~、って君たちも多いんじゃないかな。
実は今日、4月27日は「哲学の日」っていわれているんだ。
紀元前399年のこの日に、古代ギリシャの哲学者であるソクラテスが毒杯をあおって亡くなったことから、ソクラテスを偲ぶ意味で制定されたらしいんだ。
せっかくだからこの機会に自分を哲学的に見つめ直すってのもいいかもしれないね。
人生観が変わるようなことが、ひょっとしたらあるかもしれないよ。
あと、運動不足には気をつけなきゃね。
インターネットでも簡単なエクササイズからがっつり筋トレまで紹介されているから、それを見ながら体力増強をはかっていくのもいいね。
うん、このGWは知的マッチョになるのにうってつけの日ってことだね。
さて、ここから本題に入るよ。
今回は「哲学の日」にちなんで「シャックルの鉄学」と題して紹介していくよ。
・・・ダジャレじゃないかって?
そうだよ、ダジャレだよ。
「ぜひ結婚しなさい、良いダジャレを言う妻を持てば幸せになれる、悪いダジャレを言う妻を持てば私のように哲学者になれる」
ってソクラテスも言ってるじゃないか。
・・・ごめん、ウソだよ。
似たようなことは言ってるみたいだけど、ダジャレのことじゃないみたいだね。
そうそう、「シャックルの鉄学」の話だったね。
君たちはシャックルの材質について知っているかな?
そう、鉄だよね。
じゃあ、鉄はどうやって作られるか知っているかな?
下の流れを見てほしい。
■鉄の作り方
①まず、高炉(こうろ)で鉄鉱石から銑鉄(せんてつ)を作るよ。
②次に、転炉(てんろ)で鋼(はがね)を作るよ。
③溶けた鋼は鋼片(こうへん)という半製品に固められるんだ。
④加熱炉で熱せられた鋼片は圧延機(あつえんき)に送られ、鋼材に加工されるよ。
わかってもらえたかな?
鉄って言ってたのに鋼に変わってるじゃないか!っていう君たちの声が聞こえてくるよ。
普段シャックルの材質も「鉄」とざっくばらんに言ってることが多いけど、実は「鋼」のことなんだ。
さらに鋼も「炭素鋼(たんそこう)」「特殊鋼(とくしゅこう)」「鋳鋼(ちゅうこう)」「鍛鋼(たんこう)」と、含まれる成分によってわけられているんだ。
シャックルで主に使用されているのは、炭素鋼や特殊鋼だよ。
いわゆる合金鋼やステンレス鋼なんかも含まれているんだ。
さらに合金鋼やステンレス鋼にも細かい分類があるんだけど、とても書ききれないからここまでにさせてもらうよ。
どうかな、ちょっと名前が難しくて複雑だから覚えづらいかもしれないね。
でも、鉄に関していろいろ知ることで、シャックルの見方も変わってくるかもしれないよ。
「おお、このシャックルももともとはただの石ころから、いろんな苦労があってここまで成長したんだなあ、よし!大事に使ってやるぞ!」
・・・なんとなく哲学的だと思うのは、僕だけかな?
これを読んでくれた君たちが、すこしでもいままで以上にシャックルを大事にしてくれたらいいなと思ってるよ。
今回は基本的な「シャックルの鉄学」の話をしたよ。
次回以降はこれをもとにそれぞれの特性や使用上の注意点なんかも紹介していこうと思ってるから、楽しみにしててくれよな。
GWでしばらく会えないけど、僕も知的マッチョ目指して楽しく過ごしていこうと思ってるから、君たちもくれぐれも健康には気をつけてくれよ!
君たち、今日も一日ご安全に!