長尺物には天秤が有効だよ!
突然だけど、君たちは今日が何の日か知っているかな?
今日、6月15日は「生姜の日」と言われているんだ。
生姜というと、女の人なんかは冷え性に効くってことでホットジンジャーティーを作って飲むこともあるらしいね。
僕はというと、冷え性には無縁の体を持ったオジサンなので、どちらかというと冷たい飲み物でも飲んで、この太って熱を持った体を冷やしたいほうだね。
というわけで、僕なら生姜と言えばモスコ・ミュールだな!
君たちも知ってると思うけど、有名な生姜を使ったカクテルだよ。
名前の由来は、口当たりはいいけど刺激も強くて酔っ払う人が多かったから、「モスクワのロバ」という意味で名づけられたんだって。
ウォッカにライム果汁とジンジャーエールでシャッキリとした仕上がりになるから、これも前回紹介した赤紫蘇ジュースと同じでこれからの季節にぴったりだよね。
最近は生の生姜を絞ったりするところもあるから、みんなも是非試してみてくれよな!
さて、ここから本題に入るよ。
前回はワイヤロープの一本吊りの危険性について紹介したね。
特に長尺物を吊り上げる場合、より一本吊りが危険になるという話だったね。
じゃあどうやって吊るのがいいんだろう?
ひとつは下の絵みたいな二本吊りだよね。
たしかに一本吊りと比べて二本吊りのほうがバランスも取れて安全に吊り上げられるよね。
ただ、この絵の中に、危険な点があることに君たちは気づいたかな?
わかりやすくするために大げさに書いているから、わかった人も多いんじゃないかな。
そう、吊り角度なんだ。
長尺物を二本で吊り上げる、これはひとつの正解なんだけど、場合によっては吊り角度が大きくなって違う危険が生まれることがあるんだ。
ひとつは「張力増加係数」といって、吊り角度によってワイヤ一本あたりにかかる力が変わってくるという注意点だよ。
もうひとつは二本のワイヤが内側に寄ってくる力が働くことで、ワイヤに摩耗が発生してしまうという注意点なんだ。
だから、吊り角度が大きいままで吊ってしまうと・・・
最悪の場合は上の絵のようにワイヤが切れてしまって落下事故に繋がるんだ。
この事故はワイヤでは少ないって思われがちなんだけど、実際に起こっている事故だから君たちも気をつけてくれよ。
二本吊りの場合には、吊り角度は60°以内になるようにしてくれよな。
バランスを考えたらワイヤの二本吊りで60°以内は無理!って場合もあるよね。
そんな時こそこれ!
そう、天秤だね。
天秤を使用することで、長尺物を吊り上げる時にも吊り角度を大きくせずに吊り上げることが可能になるよ。
君たちも長尺物を吊り上げる時にどうやって吊り上げようって迷ったら、天秤のことを思い出してくれよな!
ちなみに冒頭で言ってたモスコ・ミュールを作ってみようって時に、もしジンジャーエールがなかったらどうするか知ってるかい?
そんな時は・・・しょうがないよね。
・・・梅雨で頭の中にカビが生えちゃってるのかな、ごめんよ。
モスコ・ミュールでも飲んでシャキッとしてから出直すよ。
「しょうがない」で諦めるのは、モスコ・ミュールだけにしてくれよな!
君たち、今日も一日ご安全に!