フックの「はずれ現象」について
君たち、突然だけど今日はなんの日か知っているかい?
実は今日、8月24日は「愛酒の日」なんだ。
これは、有名な歌人で大の酒好きでも知られた若山牧水の誕生日から決まったらしいよ。
白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
僕の好きな牧水の歌だけど、これは教科書にも載ってたから君たちも目にしたことあるんじゃないかな。
若い頃は、空の青にも海のあをにも染まらない、でもそこをただようしかない白鳥の生き方に自分を重ねたもんだったけどね・・・今じゃいろんな色に染まり過ぎて本当の自分の色がわからなくなっちゃったよ。
そんな僕の青くさい(歌にかけたわけじゃないよ)感傷はともかく、牧水は一日一升の酒を飲むくらいの大酒飲みだったんだって。
最期は肝硬変なんかも影響してるみたいだから、誇張じゃなかったんだろうね。
僕も立派な酒飲みになれるよう日々鍛錬(?)してるわけだけど、やっぱりこの年になるとこの歌みたいな哀愁ってのを漂わせて飲めるようになりたいよね。
ただ、実際には飲み過ぎてへべれけになってまわりに迷惑をかけるような飲み方ばっかしてるから、哀愁なんてのとは程遠いんだ。
そう、まわりのみんなが真っ青(これもかけたわけじゃないよ)になるくらいの飲み方だから、白鳥も僕と飲んだら青くなって哀しくならずに済むかもね。
・・・なんて酔っ払いみたいなことを言ってるから、哀愁漂う大人の飲み方が出来ないんだろうね、反省。
さて、ここから本題に入るよ。
今日はフックの「はずれ現象」について、おさらいしておこうと思うよ。
前にも紹介したことがあるからもう知っているよって君たちもいるかもしれないね。
ただ、最近でもそういったはずれ現象で吊り荷を落とした、という相談があったりするから、定期的に発信していかなくちゃならない要注意現象なんだ!
次の写真を見てほしい。
これがフックの立ちによるはずれ現象だよ。
従来の重量フックだと、はずれ止め板とフック本体の間にスリングが入り込んじゃって、こんな風にしてフックがはずれてしまうことがあるんだ。
これは、玉掛け作業の基本である「地切り」を確実に実行すれば、防げる現象でもあるよ。
つまり、荷重を一気にかけずにちょっとだけ持ち上げて制止すれば、はずれに気づけて高いところから荷物を落下させることはないってことなんだ。
ただ、地切りをしっかりしているとしても、製品自体にはずれ現象を防ぐ機能がついてたら、より信頼できるよね。
それが次のVフックの写真だよ。
フックのはずれ止め板の先端とフックの先端がフラットになっているから、荷重をかけていくときにスリングが入り込むことがないから、結果としてはずれることを防ぎやすくなっているんだ!
落下させてしまうリスクを考えたら少しでも安全性の高いほうがいいよね。
参考にしてくれよな!
今日は愛酒の日だから、月曜だけど酒でも飲もうかな。
君たち、今日も一日ご安全に!