杭を打つ時に注意する点は・・・
君たち、突然だけど今日はなんの日か知っているかい?
実は今日、9月1日は「くいの日」なんだ。
基礎工事現場での殉職者の慰霊及び基礎工事の安全作業を推進する日になってるんだよ。
「くい」は基礎杭打工事の杭のことで、これを読んでくれてる君たちの中にも普段から杭打工事してるよーって人もいるんじゃないかな。
建物の基礎となる箇所の工事だから決して疎かにしてはならないところだし、危険性を伴う作業だってことを忘れないために「くいの日」は定められたんだろうね。
ところで9月1日は「防災の日」でもあるんだ。
君たちの中にも防災訓練したよって人もいるかもね。
せっかくだから、今日は杭打工事に使用する玉掛け用具の安全な使い方を紹介していくよ。
さて、ここから本題に入るよ。
杭打工事で使用する玉掛け用具の中でも、ダブルサルカン EDタイプについて説明していこうと思うよ。
ちなみにこんな製品だよ。
工事現場でクレーンワイヤにジョイントされているんだけど、見たことないかな。
僕は杭打工事をやっている時はついつい「ちゃんと使ってくれてるかなー」って見ちゃうんだ。
じゃあ、どんなところに注意してほしいか紹介するね。
- 回転とガタの状況を必ずチェック!
そもそもダブルサルカンはワイヤの撚りを取るためのもので、回転不良やガタが発生してるとその機能を発揮できずに事故に繋がる可能性があるから必ず確認してくれよ!
- 片回転構造のダブルサルカンは回転側を下にして使用!
上の写真に「上」ってシールが貼られているからわかりやすくなってるけど、ワイヤの撚りを取るために必ず向きは守ってくれよな!
- 給油用のグリースニップルがあるものは、グリースを定期的に入れてくれよ!
グリース不足も回転不良のもとになるから確実にしてくれよな!
どうかな、君たちはいままでもちゃんとやってたよ、って人が多いと思うけど、「くいの日」「防災の日」の今日、再確認しておいてくれよ。
お題の杭を打つ時に注意する点、それは、杭打工事をしてて、なにか事故を起こしちゃって、「ああー、あの時ちゃんとしたダブルサルカンの使い方してればなー」なんて「悔い」を残しちゃ駄目ですよって、ねえ、八つぁん。
お後がよろしいようで。
ちなみに今日はもうひとつ、「キウイの日」でもあるんだって。
帰りに買って帰ろっと。
君たち、今日も一日ご安全に!