シンブルの選び方、あれやこれや
君たち、3月に入ったね。僕は、この時期になると毎年いちご狩りに行くのが恒例なんだ。
苺をそのまま食べるのもおいしいんだけど、僕は練乳をつけて食べるのが好きなんだよね。
時間いっぱい、いちご狩りを楽しむために、朝ご飯を食べずに行くんだけれど
毎年欲張りすぎて時間制限前に、苺よりから揚げが食べたくなっちゃうんだ。
今年は持っていこうかなと考えているよ。
さて、ここから本題に入るよ。
今回はシンブルの紹介をしていくよ。
玉掛け用具というと、僕はもれなくぜ~んぶ好きなアイテムなんだけど、
そのなかでも特にシンブルが好きなんだ。
なぜ、好きかって?それは最後のおたのしみだよ。
まず、シンブルの役割なんだけど、
玉掛け作業をするときワイヤの中で、摩耗しやすいのがアイの部分になるよね。
ここにシンブルを入れることで、アイを守り、ワイヤが痛まないんだ。
なくても良いけどあったら嬉しいって、まるで練乳みたいだよね!
シンブルには大きく分けて、A・B・Cの3つの種類があるんだ。
A形シンブルは通常のワイヤに使用する一般的な種類のものだね。
使うときはワイヤ径とシンブルの呼びを合わせて、選んでくれよな。
B形シンブルは被覆ワイヤ用のシンブルなんだよ。A形シンブルよりも溝幅が広くなっているんだ。
使うときは被覆の厚みに合わせてシンブルを選定してくれよな。
そして最後にC形シンブル。これは麻ロープや合成繊維ロープに使用するよ。
君たちは、異種金属接触腐食って聞いたことあるかな?よく電蝕(でんしょく)と呼ばれているよね。
簡単に説明すると
違う種類の金属同士を接触させると、錆びやすいほうが腐食していく現象なんだ。
前に、ロック止めワイヤの時に説明したことがあるんだけど、
シンブルでもワイヤと同じ材質を選ばないと電蝕が起こってしまうんだ。
ロック止めワイヤの電蝕について知りたい君は、ここから読んでくれよな。
電位差が大きい金属を組み合わせるほど、電蝕しやすいんだ。
つまり、できるだけ同じ種類の金属を使うことで腐食せず長く使えるってことだね。
普段使う材料を錆びにくい順で並べると、ステンレス→鉄→アルミになるよ。
例えば、ステンレスワイヤに鉄のシンブルを入れるとどうなるかな?
そう、答えは鉄のシンブルが電蝕を起こす可能性があるんだ。
だからこの場合は、ステンレスのシンブルを使うようにしてくれよな。
次にシャックルとの組み合わせについて説明するよ。
シャックルのアイ部(ダンゴ部)が、シンブル入りのワイヤに通らなかった、、
という悲しい出来事が起こったことがある君はいないかい?
そんな悲しい出来事が起こらないために、ぜひ知ってほしい計算式を紹介するよ!
シンブルの内寸(L1寸法) × 0.8 ≧ シャックルのアイ部(ダンゴ部)
つまり、シャックルのアイ部(ダンゴ部)がシンブルの内径(L1寸法)の80%以下であれば通るんだ。
まだ少しイメージしにくいかもしれないから、例題を出してみるね。
<例>使用するシンブルはA-20。A-20の内寸(L1寸法)は85㎜だよ。
シャックルのアイ部(ダンゴ部)が何㎜以下なら使えるかな?
<答え>85 × 0.8 = 68
つまり、シャックルのアイ部(ダンゴ部)が68㎜以下ならつかえるんだ。
分かってくれたかな?
さて、ここまで読んでくれた君たち
なんで僕が、シンブルが好きか気になって仕方なかったんじゃないかな?
僕がシンブルを好きな理由は、シンブルの形が苺に似てるからさ!
え?そんなことって?
まぁ、そんなこともあるよね!
君たち、今日も一日ご安全に!!