引っ張りたいときには、ターンバックル
最近、少しずつ暖かくなってきたね。君たちは桜の開花予想をチェックしたかい?
今年は全国的に例年より早いみたいで、もう少しで桜が楽しめるみたいだよ。
大阪の開花は3月20日、満開は3月28日の予想みたいだね。
桜といえば、僕の通っていた学校の通学路は、桜並木だったんだ。
桜を見るとあの頃を思い出すよ。毎朝、時間ぎりぎりで桜並木を駆け抜けたあの日々を、、、。
毎日、何気なく通っていたけれど今思い出すとすごく贅沢だったよね。
満開になったころ、久しぶりに見に行こうかなと思うよ。
今日はターンバックルについて紹介するよ。
君たちは、ロープやワイヤをまっすぐ、ぴんっと張りたい!と思ったことはないかい?
そんな時に活躍するアイテムがターンバックルなんだ。
ターンバックルは、ロープやワイヤなどの張力を調整する金具なんだよ。
仕組みは、胴体の両端にそれぞれ右ねじと左ねじのねじ棒が入れられているんだ。
胴体枠を回転させると両端のねじ棒がお互いに近づき、
ねじ棒に結び付けられたロープなどをしっかりと張ることができるんだ。
緩めるときは、胴体枠を締め付けたときと逆回転させればできるよ。
信号機や電柱、船の艤装、トラックの荷崩れ防止などにも使われているよ。
ターンバックルにもたくさんの種類があるんだ。それを簡単に説明していくね。
①枠式ターンバックル
中央の開口部にラチェットやシノなどを差込み、回転させ締めることができるよ。中央が開口しているから、内部にネジが入っているのが見えるんだ。
②パイプターンバックル
中央の開口部にスパナ―モンキーレンチなどを差込み、回転させ締めることができるよ。
③ USA型ターンバックル
アメリカ連邦規格FF-T-791b、タイプ1-1に準じているターンバックルだよ。USA型ターンバックルの中には「ジョー型」というものがあるんだ。端末金具がボルトナットタイプのシャックルのようになっていてロープが緩んだときにターンバックルが抜け落ちる心配がないんだよ。
④リギンスクリュー
船のマスト、ポストの張り索などに使用されているよ。リギンスクリューには安全性の為に使用荷重が表示されているんだけれど、玉掛け用具ではないんだ。玉掛け用具ではないターンバックルで荷を吊っちゃうと、破断して大事な吊り荷が落下してしまう可能性があるから気を付けてくれよな。
⑤JISブレース(建築用ターンバックル)
建物の倒壊防止のために使用されるよ。指定建築材料となっているから建築物に使用するときはJIS規格品でないといけないんだ。端末金具が羽子板のようになっているのが特徴だよ。
⑥船用アイボルト付ターンバックル
張索、スプリングハンガなどに使用されているよ。
途中で説明したけれど、
ターンバックルは引っ張ることが役割であって玉掛け用具ではないことをしっかり覚えといてくれよな。
ターンバックルってどれも細長くてスリムなのに、すごく頼れる商品だよね。
まるで、学生時代の僕のようだよ。
そうさ、僕もね、学生時代は今よりスリムだったんだ。きっと毎朝、桜並木を走っていたおかげだね!
君たち、今日も一日ご安全に!