玉掛け作業の基本①
君たち!4月に入って新しい年度が始まったね。
新入社員が入ってきたっていうところも多いんじゃないかな。
そんなことで今回は新入社員・玉掛け作業に慣れていない君たちに向けて、
玉掛け作業で気を付けなければいけない基本的な事を2週連続で紹介するよ。
こんなこと分かっているよ!っていうベテランの君たちも、
新入社員や玉掛け作業になれていない人に教える時の参考にしてくれよな!
今更だけど、玉掛け作業とはクレーンを使用する作業を行う際に、
クレーンのフックに荷を掛けたり外したりする作業の事だよ。
基本①「どんなときでも安全第一!」
君たちに最初に覚えてほしい玉掛け作業をする上で一番大事なことは、「安全第一」だよ!
玉掛け作業は危険を伴う作業で、一歩間違えると事故につながるんだ。
事故を起こさないため、巻き込まれないためにも
「安全第一」を常に忘れないように意識して行動してくれよな!
基本②「作業前の準備が大事!吊り荷や玉掛け用具に触ってはいけない!」
例えば、荷をクレーン等で吊り上げようとしたときに、荷が大きく振れたとするよね。
荷振れを止めようと思わず手で押さえてしまった!手で引っ張ってしまった!
なんてとこをしてしまったら君たちはどうなると思うかな?
荷振れを止めることは正解なんだ。でも手を出してしまうのがとても危険なんだ!
手を出すってことは、吊り荷や玉掛け用具に触れられるほど近い距離にいるってことだよね。
その距離では荷と衝突してしまう、荷と壁などに挟まれたりするなど、事故の危険性があるんだ。
事故を起こさず安全に荷振れを止めるためには、介錯ロープで引っ張るか、
手鉤(てかぎ)で荷を押すなどの方法で、吊り荷との距離を確保して作業してくれよな。
荷振れが起こる可能性を予想して、事前の準備が必要ってことだよ。転ばぬ先の杖だね。
これは、玉掛け作業の安全に係るガイドラインに
「クレーン等の作動中は直接つり荷及び玉掛用具に触れないこと」と決められているよ。
基本③「作業後は片付けが大事!吊り荷を吊ったままにしない!」
例えば、連日の作業で明日も使うから!とクレーンに玉掛け用具や荷を吊ったまま
帰っちゃったらどうなると思うかな?
そう!吊り荷をクレーンにぶら下げたままの状態で放置すると、
吊り荷が強風であおられるなどの不測の事態によって、
周囲にある物に当たって破損させたり、落下事故を起こしたりする危険性があるんだ。
玉掛け用具もクレーンに吊りっぱなしだと同じような危険性があるよ。
これは、クレーン等安全規則 第32条に
「事業者は、クレーンの運転者を、荷を吊ったままで、運転位置から離れさせてはならない」
「運転者は、荷を吊ったままで、運転位置を離れてはならない」と決められているよ。
君たちもクレーンから離れる際は、
クレーンに吊りっぱなしの吊り荷や玉掛け用具がないか確認してくれよな。
「これくらい大丈夫だろう」とか「ちょっとめんどくさいな」って
考えてしまうことが、これからあるかもしれないけど
めんどくさい確認やルールは「自分を危険から守るため!」って覚えといてくれよな。
僕も自分を危険から守るために、常に芋けんぴを引き出しやカバン、ポケットに常備しているよ。
僕は人より少しおなかが空きやすいし、いつ何が起こるか分からないからね。
え?そんなのだから痩せないって?
これは僕を危険(空腹)から守るために必要なことだから!
君たち、今日も一日ご安全に!