良い綱、良いワイヤ①
君たち、突然だけど4月27日はなんの日か知っているかい?
実は「ロープデー」なんだ!「よ(4)いつ(2)な(7)」の語呂合わせが由来らしいよ。
「ロープデー」という記念日があることにびっくりするけど、もっと驚くのがこの「ロープデー」を
どこの誰がいつ頃言い始めたのが分からないみたいなんだ。おもしろいよね!
きっと綱引きが大好きな人が、決めたんじゃないのかと僕は予想しているよ。
僕は運動会の綱引きで負けたことがないんだ。体が大きかったから有利だったかもしれないね!
た、体重の話じゃないよ!
てことで、今日は「ロープデー」が近いということで、2週に渡ってワイヤロープについて説明するよ。
まずワイヤロープとは、素線をより合わせたものをストランドといって、
そのストランドをさらに心綱のまわりに数本より合わせて作ったロープの事だよ。
心綱には「繊維心」と「鋼心」の2種類があるんだ。
繊維心は、柔軟性がある・衝撃や振動を吸収する・グリースを含みやすい特徴から、
一般的な玉掛けワイヤで使用されているよね。
鋼心は、強度が高い・横圧に強くつぶれにくい特徴から、クレーン用ワイヤなどに使用されているよ。
ワイヤのよりには「普通より」と「ラングより」の2種類あるんだ。
ロープのよりとストランドのより方向が違うものを「普通より」、
同じ方向のものを「ラングより」というんだ。
更にストランドをよる方向によってZより(左より)とSより(右より)があるよ。
「普通より」は、ラングよりに比べて摩耗度合いは劣るけどよりが戻りにくく、
取り扱いしやすいワイヤロープなんだ。一般的な玉掛け作業には「普通Zより」が使われているよね。
「ラングより」は、表面に現れている素線が長く、ロープ表面が円滑だから摩耗に強い特徴があるんだ。
例えばロープウェイなんかに使われているよ。
でも、よりが戻りやすくロープが回転しようとする力が大きいという欠点があるよ。
だから取り扱いには十分気を付けてくれよな。
君たちアウトワイヤロープとJISワイヤの違いってなんだろうと思ったことはないかい?
実はこの2つ、規格が違うんだ。
JISワイヤは、名前のままJIS規格のワイヤってことだよ。
JIS G 3525などで破断荷重が設定されていて、使用荷重が保証されているんだ。
だから、JISワイヤは玉掛け作業で使用しても大丈夫なんだよ。
アウトワイヤロープのアウト(OUT)はJIS規格外っていう意味なんだ!
規格がなく、耐力保証するものがないんだ。
だから何か事故があったときに保証できるものが無いから、
アウトワイヤは荷物を固定するときなど、台付けワイヤとして使うことが多いよね。
ワイヤを選ぶときは、作業する内容を考えて選定してくれよな。
次回は選定するときに重要なワイヤの種類について紹介するよ。
規格外といえば、すごすぎてルールを変えちゃったと噂されるスポーツ選手がまれにいるよね!
バスケットボールが好きな人なら知っていると思うけれど、
規格外のサイズとパワーでルールも設備も変えたと伝説がある
NBAの伝説のセンターと言われているシャキール・オニールとかね!
身長216cm、体重147㎏、靴のサイズ41cmと体格だけですでに規格外のうえ、
すさまじいテクニックとパワーを持ち合わせていたそうだよ。
ちなみに、プレーがパワフルすぎて2度リングを試合中に破壊してしまったことから、
安全のためにパワーを吸収するバネが入ったリングが導入されるようになったんだって。
僕がシャックと張り合えるのは、体重くらいだね!
君たち、今日も一日ご安全に!!