良い綱、良いワイヤ②
君たち、もうGWだね!もしかしたら11連休っていう君もいるのかな?
今年もコロナウイルスの影響で、あんまり外出ができないから何をしようかな~と思って、
とりあえず動画サービスに入ってみようと思ったんだ。そしたらたくさん種類があって、
どれが一番自分に合っているか調べていたら、あっという間にGWになっちゃったよ。
ちなみにまだ、どのサービスに入るかは決めれていないよ。
さて、ここから本題に入るよ!
4月27日が「ロープデー」ということで、先週から続いてワイヤの種類について説明をするよ。
まだ読んでいない君や、忘れちゃった君はここから読んでくれよな!
今日は、ワイヤを選定するときに大切なワイヤの加工方法の違いによる特徴を説明するよ。
まず玉掛けワイヤ(編み込み)と台付けワイヤは加工方法が違うんだ。
そして一番覚えてほしいことは、
「玉掛けワイヤ」は荷を吊り上げるためのワイヤ、
「台付けワイヤ」は荷を固定するためのワイヤで使用目的が違うよ。
玉掛けワイヤ(編み込み)の加工方法は
クレーン等安全規則の第219条でアイスプライスに半差し加工が義務付けられているんだけど
台付けワイヤには、特に加工方法は規定されていないんだ。
だけど、一般的に全てのストランドを丸差しで編込み、半差しの部分がないよう加工されているよ。
半差し・丸差しについての説明は、少し長くなってしまうからまたの機会に詳しく説明するね。
半差し加工をすることで加工部分が先細りになり、応力が一点に集中するのを防ぐのができるんだ。
それに対して台付けワイヤは下の写真のようにヒゲの部分に段がついて、
一点に応力が集中しちゃうから破断しやすくなるんだ。
玉掛け作業に使用すると、編み込み部分が抜け落ちて落下事故を発生させる危険性があるよ。
玉掛けワイヤ(編み込み)と台付けワイヤは、ヒゲを見れば見分けることができるよ。
2つともヒゲが出るのは同じなんだけれど、出る場所が違うんだ。
玉掛けワイヤ(編み込み)は、半差し加工で数回編込んだ段階でストランドを半分に切り落としてから
さらに編込むことでヒゲが写真の矢印のところのように2か所に出てきちゃうんだ。
台付けワイヤは丸差し加工で編み込むから、1か所からヒゲが出るよ。
見分ける時は、ヒゲが何か所から出ているかを見てくれよな。
次に、玉掛けワイヤの一般的な端末加工の種類について説明するよ。
さっきも説明したアイスプライス(編み込み)とアイ圧縮止め(ロック)加工が多く使われているよ。
アイスプライス(編み込み)加工方法については説明したけれど、
ストランドをワイヤの間に差し込んでアイを作る加工方法だよ。
アイスプライス加工の編み込みは、十分な技術および経験を有する技術者が行うのが望ましいとされていて
労働省認定のロープ加工技能士が加工したワイヤには、ラベルが付いているから
ワイヤを選定するときにはチェックしてみてくれよな。
アイ圧縮止め(ロック)加工は、アイの首部に専用の金具(スリーブ)を入れて、機械で圧縮する加工方法だよ。
短時間で加工することができるんだ。シンブルを組み込んで加工する場合に適しているよ。
アイスプライスで加工するより、圧縮止めの方が加工するときに管の部分でよく締まるから
シンブルを固定しやすいんだ。
2週に渡って、「ロープデー」が近いということでワイヤロープの種類について説明してきたよ。
ワイヤは玉掛け作業をする上で重要なアイテムだからね!
ワイヤを選定するときは、用途に合わせて選定してくれよな。
僕は、ドラマが好きだからドラマがたくさん見れる動画サービスに入ろうかな!
何事も自分にあったものを選ぶことが大事だよね。充実したGWが過ごせそうだよ。
君たち、今日も一日ご安全に!!