ワイヤロープの構成
君たち、6月に入ったね!
今年は梅雨入りが早くて、梅雨明けも早いのかと思ったら長引く可能性もあるらしいね。
梅の熟す頃に降る雨から「梅雨」って呼ばれるようになった説があるんだって!
僕は、6月といえば梅よりもさくらんぼの旬のほうがイメージがあるよ。
なんだか「さくらんぼ雨」のほうがかわいい気がするよね。
私だけかしら?
さて、ここから本題に入るよ。
6月2日は「ロープの日」だよ。
毎年このブログでも書いているから、もう知ってるよって君もいるかもしれないね。
「ロ(6)ープ(2)」の語呂合わせにちなんで全国綱索商業連合会が
ワイヤロープ業界の認知度向上と、その安全の啓蒙が目的で制定したんだって!
今日は「ロープの日」にちなんで、ワイヤロープの構成について説明するね。
まず、素線をより合わせたものをストランドといって
そのストランドを心綱のまわりに数本より合わせて作ったロープがワイヤロープなんだ。
下の画像は、ワイヤロープの断面図だよ。
「6×24」の場合は、「6」はストランドの数、「24」は素線の数を表しているんだ。
玉掛け作業でよく使われるワイヤロープの構成は「6×24」「6×37」が一般的だよね。
一般的な玉掛け用のワイヤロープとして使われるから、君たちにも馴染みがあるよね。
ただ、特に強度や柔軟性を求められる場合は、6ストランド以上のものが使われる場合もあるよ。
同じロープ径でも素線数が多くなるほど、ワイヤは強く柔らかくなるんだ。
例えば「6×37」は6×24より強度が8%アップし、柔軟性も増すんだ!
すごく柔らかくて扱いやすいワイヤを販売しているメーカーもあるから、
興味があれば、WEB検索しちゃいなよ。
ただ注意が必要なのは、同一径のストランドでは素線数が多くなるほど
ストランドは柔軟性を増すけれど、素線径が細くなるから素線切れしやすくなるよ。
ワイヤの構成を「旧〇号」って書いてあるのを見たことあるって君もいるかもしれないね。
「旧〇号」というのは、昔のJISの表記なんだ!
例えば、現在は「6×7の中心繊維」と表現されるけれど、昔は「1号」と表記されていたんだ。
今でも「旧1号」と表記されているとこもあるよ。
昔のJISの表記のほうが覚えやすいような気もするね。
もし「旧〇号」っていう表記を見かけたら、昔のJIS表記なんだなと思って調べてくれよな。
今日は、ワイヤの構成について説明してきたよ。
ワイヤだけじゃなくて昔と呼び方が変わったものってたくさんあるよね。
アベックはカップル、ビードロはガラス、ジーパンはデニムとか、、
昔はおばあちゃんがハンガーの事をえもん掛けって呼んでいて、え?何?と思っていたのに
今では僕が若い子たちと話をしているときに伝わらないときがあるよ。
その中でも、どうしても昔と呼び方が変わったもので納得がいかないものがあるんだ!!
それは、「ズボン」を「パンツ」と呼ぶこと!!
パンツはパンツですでに別のものがあるのに、どうして一緒の呼び方をするんだ!!
ややこしいじゃないか!!
話していても、「今どっちのパンツの話?」「ズボンの事だよ」ってなるじゃないか!
じゃあ、もうズボンはズボン、パンツはパンツでいいじゃないかって思うんだ。君たちも思わないかい?
こうやって時代についていけなくなるんだと自分でも少し悲しくなったよ。
君たち、今日も一日ご安全に!