最近、大阪では雷がすごくなっているね。
雷っていきなり大きい音が鳴るからびっくりしちゃうよね。
「雷」がなんで「カミナリ」っていうかというと、昔は自然災害がなぜ起こるのかが分からず
カミナリは神の怒りと考えられ、神が鳴らせたもので「神鳴り」と呼ばれるようになったんだって!
ちなみに、雷は英語で「thunder(サンダー)」っていうよね。
その語源は、古英語に雷を意味する「Thunor(読めない)」っていう単語が、
雷の神「Thor(トール)」の名前の語源になっていて、
「Thunor(読めない)」にdの音が加わって「thunder(サンダー)」になったんだって!
さらに、なんで雷が鳴ったら「くわばら、くわばら」って唱えるか知っているかい?
その理由は平安時代、京都中に激しい落雷が続き多くの死傷者がでたんだって。
その落雷は、大宰府に流され失意のうちに亡くなった菅原道真の祟りではないかと噂されたんだ。
だけど、かつて道真の領地であった「桑原」には落雷がなかったことから地名にあやかり
雷よけのおまじないとして「くわばら、くわばら」って唱えるようになったって説があるんだって!
とんでもなく恐ろしい話だね!
僕は雷を聞くと、「雷は怖いねぇ、なるほど(鳴るほど)」っていうのを思い出すよ。
、、、年が、バレてしまうかな。
さて、ここから本題に入るよ!
今回は多点吊り時にかかる荷重を計算するときに
すごく便利な「モード係数」について説明していくよ!
「モード係数」とは、玉掛索(ワイヤロープ、繊維スリング、チェーン)の本数、
及び吊り角度の影響を考慮したうえで、
吊ることができる最大荷重と玉掛け用具の使用荷重の比のことだよ。
多点吊りの場合、吊り角度が変われば使用荷重も変わって、
吊り角度が狭い場合と広い場合では、玉掛索にかかる荷重が違うんだ。
同じ質量のものを吊り上げるときでも、
吊り角度が広くなるほど、使用荷重が高い吊り具が必要になるんだよ。
そこで紹介したいのが、下のモード係数表だよ。
このモード係数表を使用すると、玉掛索1本の使用荷重が簡単に計算できるんだ。
計算式は「玉掛索1本の使用荷重 = 吊り荷の荷重 ÷ モード係数」だよ。
この計算式を覚えれば、玉掛索に必要な力がすぐわかっちゃうんだ。
使用例を紹介していくよ。
<例1>
3.4tの吊り荷を3本吊りで、玉掛索の開き確度が75度の作業が発生した場合で計算してみよう。
モード係数表を見ると、モード係数は「2.1」となっているよね。
それを計算式に当てはめると、下の式になるよ。
玉掛索1本の使用荷重 = 3.4 ÷ 2.1
= 1.62
つまり、使用荷重が1.62t以上の玉掛索を選定することになるよ。
この式を使えば、逆に手元にある玉掛索でどのくらいの重さの吊り荷を吊ることができるか分かるよね。
計算式は「吊り荷の最大の荷重 = 使用荷重 × モード係数」になるよ。
<例2>
使用荷重2tの玉掛索を2本吊りで、吊り角度60度で安全に吊ることができる最大の荷重を計算してみよう。
モード係数表をみると、モード係数は「1.7」となっているよね。
計算式に当てはめると、下の式になるよ。
吊り荷の最大の荷重 = 2 × 1.7
= 3.4
つまり、最大3.4tまでの荷を安全に吊れることが分かるね。
覚えてしまえば、すごく簡単だよね!
だけど計算を誤ると事故につながる可能性もあるから、注意して確認してくれよな!
今日は、モード係数について説明してきたよ。覚えてくれたかな?
次回はさらに詳しく、吊り角度やモード係数とよく似ている張力増加係数について
紹介していこうと思ってるから、楽しみにしててくれよな!
そういえば、最初に紹介した菅原道真は、「学問の神様」としても有名だよね。
僕、勉強は算数や数学が公式を覚えるのが苦手で、あまり得意じゃなかったよ。
1度、公式だけを頑張って覚えてテストに臨んだことがあるんだ!
テスト開始すぐに覚えた公式を全部書いて、
今日は満点取れるんじゃないかって自信にあふれていたんだ!
でも、いざ問題を解く時になって、どの公式をどの計算の時に使うのか分からなかったんだ。
結局さんざんな点数だったよ。
君たちは、こんなことにならないようにちゃんとモード係数の公式と使い方を覚えてくれよな!
君たち、今日も一日ご安全に!