ワイヤグリップの覚えてほしい事、まずは2つ!
君たち、もう8月だね。毎日、すごく暑いから熱中症に気を付けてくれよな。
突然だけど、8月8日は何の日か知っているかい?実は「そろばん」の日なんだ!
88がそろばんをはじく「パチパチ」という音に通じることから、1968年に制定されたんだって。
僕は小学生のとき、一番始めの「願いましては~」でそろばんの一番上の珠をはじくのが好きで
いかにそこをかっこよく、はじけるかを極めていたよ。
計算するときは、すごくゆっくりしかできなかったから、ちっともカッコよくはじけなかったけどね。
さて、ここから本題にはいるよ!
今日は、ワイヤグリップについて紹介していくよ。
ワイヤグリップとは、ワイヤロープの端をU字にして、固定するためのものだよ。
下の図みたいに、簡単に端末加工することができるんだ!
ワイヤグリップの取付で、1番知ってほしいことがあるんだ。
それは、玉掛け用具としては使わないでほしいってことだよ。
なぜ使わないでほしいかというと、クレーン等安全規則 第219条に
「アイは、アイスプライス若しくは圧縮止め又はこれらと同等以上の強さを保持する方法に
よるものでなければならない」と記載があるんだ。
ワイヤグリップ止めの加工効率は、正しく取り付けられた場合でも80%なんだ。
もし、不適切な取付方法であれば、加工効率は50%以下になってしまうんだ。
つまり、加工効率が75~95%のアイスプライスや
95%の圧縮止め(ロック止め)と同等以上といえないということが分かるよね。
だから、ワイヤグリップ止めのワイヤロープは「張り索」のみの使用を推奨しているよ。
ワイヤグリップの選定の仕方なんだけれど
ワイヤロープの太さがワイヤグリップの規格表にある場合は、
同じ「呼び」のワイヤグリップを選定してくれよな。
でも、ワイヤロープの太さが規格表にない場合があるかもしれないよね。
そんなときは使用するワイヤロープの太さより、
1サイズ大きい「呼び」のワイヤグリップを使ってほしい。
なぜ1サイズ大きいのを使うのかというと、
それはワイヤロープの太さより、小さなワイヤグリップを使うと
取付けの際に、サイズが窮屈な事でワイヤロープが浮いてしまったり、押しつぶされてしまったりして
ワイヤロープを傷つけてしまうことがあり危険だからなんだ!
事故の原因にもなってしまうから、1サイズ上を選ぶように気を付けてくれよな。
今日は、ワイヤグリップの注意点と選定の仕方について説明してきたよ。
次回は、ワイヤグリップの正しい取り付け方について説明していくね。
使い方を間違えないでって話をしたら、
先生用のでっかいそろばんを楽器代わりに遊んでいて怒られたことを思い出したよ。
君たち、今日も一日ご安全に!!