全国労働衛生週間!「腰痛」は職業性疾患の6割を占めている!
君たち、今日から10月だね!
最近は、だんだん日が暮れるのが早くなってきて、
そろそろ冬が近づいてくるな~って思っているのに今年は、もう少し暑そうだね。
君たちは、10月といえば何を思い浮かべるかい?
実は、今日10月1日から7日までの1週間は、「全国労働衛生週間」なんだ!
過去にも何度か紹介しているから知っている君も多いかもしれないね。
全国労働衛生週間とは、厚生労働省、中央労働災害防止協会が主唱者で
「働く人の健康の確保・増進を図り、快適に働くことができる職場づくりに取り組もう」って週間だよ。
昭和25年から毎年実施されていて、今年は第72回目になるんだ。
今年のスローガンは、『向き合おう! こころとからだの 健康管理』としているよ!
そして、職場における新型コロナウイルス感染防止の徹底を呼び掛けるために
副スローガンとして『うつらぬうつさぬルールとともに みんなで守る健康職場』が設けてられているよ!
職場における労働衛生意識の高揚を図り、
自主的な労働衛生管理活動の一層の促進をはかるとしているんだって!
今年は、「腰痛予防のポイント」を君たちに紹介するよ。
なんと腰痛は、休業4日以上の職業性疾患の6割を占める労働災害となっているんだって!
腰を痛めちゃうと、日常生活にすごく影響しちゃうよね。
まず、僕が一番手軽にできると思う予防法は、靴の選び方だよ!
作業時の靴は、自分の足に合うクッション性のある靴を使用することが大切だよ。
玉掛け作業をする人の中では、いないと思うけれど、
ハイヒールやサンダルで作業は、靴で作業するときよりも体に負担が大きくなるし、
何よりケガの危険があるから、やめてくれよな。
また、作業前のストレッチ、作業合間のストレッチを行うことで腰痛予防につながるよ!
じゃあ、ここから、簡単にできる予防を作業別に紹介していくね!
①重量物を取り扱う作業
重量物を取り扱う作業では、機械化による自動化や台車・昇降装置などを使用するのが
好ましいよ。でも、どうしてもそれができない場合があるよね。
そういう人力によってのみ作業する場合は、取り扱う重量を
男性は体重の40%程度、女性は男性が取り扱う重量の60%程度にすることを
心がけると良いみたいだよ。
例えば、体重が60キロの男性は24キロ程度、女性は14.4キロ程度までの荷物は
人力で取り扱う、それ以上は機械や台車を使用するっていうふうに、一つの目安にすると作業しやすいよね。
また、荷物の重量をできるだけ明示することで、腰痛予防につながるみたいだよ。
この取り組みは、企業内で取り決めしてるところが増えているよ。
玉掛けの商材でも、ワイヤロープの代わりに繊維スリングを選ぶなど
軽量化されたものを選択することで、作業の効率化も図ることができるよ!
②立ち作業
実は、床が硬い場合は、作業をしていなくても立っているだけで腰に負担がかかるみたいなんだ。
だから、最初にも説明したけれど
クッション性のある靴やマットを利用すると、腰への負担が減らせることができるよ。
また、不自然な姿勢、前屈や体をひねった状態での作業とならないように、
作業機器や作業台を配置することが大切だよ。
③座り作業
椅子は、高さや背もたれの角度など、作業者の体格に合ったものを使用することがポイントだよ。
座り作業でも、不自然な姿勢での作業は、腰痛の原因になるからね。
また、床に座っての作業は、股関節などの関節に負担がかかるから、できるだけ避けてほしいよ。
④車両運転などの作業
建設機械、フォークリフト、機械の操作・運転による激しい振動や長時間運転では、
腰痛が発生しやすくなるみたいなんだ。
だから、運転時間の管理や休息、ストレッチを行った後に作業するなどしてほしいよ。
どの作業でも、長時間、同じ姿勢をとらないようにすることが大切だよ。
30分に1回は、腰を回したり、体を伸ばしたりするなど、意識してみてくれよな。
この全国労働衛生週間をきっかけに、
君たちも健康に働けるような職場づくりについて考えてみてくれよ。
君たち、今日も一日ご安全に!!