君たち、突然だけど10月13日は何の日か知っているかい?
実は「引っ越しの日」なんだって!
1868年のこの日、明治天皇が京都御所から江戸城に入場されたことから、
1989年に引越専門共同組合連合会関東ブロックが制定したんだって!
今みたいに、自動車や電車がないのに、どうやって移動したんだろう。
僕の予想は、明治天皇は「カゴ」に乗って移動されたんだと思うんだ。
時代劇でも良く出てくるし、昔の偉い人が移動する時といえば!ってイメージがあるからね。
調べてみたら、明治天皇は鳳輦(ほうれん)っていう輿に乗って江戸城に移動したみたいだよ。
ちょっと違うかったね。
ちなみに、カゴは英語でバスケットっていうんだ!
玉掛けでバスケットといえば、「バスケット吊り」だよね!
ということで今日は、バスケット吊りについて紹介していくよ。
バスケット吊りとは、ワイヤロープ、チェーンスリング、繊維スリングでの吊り方の1つで、
吊り荷を下から包み込んでいる吊り方だよ。「半掛け吊り」とも呼ばれているよ。
バスケット吊りは、長尺物吊りの2本4点吊りで使用されることが多いんだけれど、
aの角度が大きくなるほど、内側に滑る (スリング同士が寄っていく) 力が働くから注意が必要だよ。
吊り方を、あだ巻きやしぼり吊りにすることで、
吊り荷との接地面が大きくなり、滑るのを防止することができるんだけれど、
どうしてもバスケット吊りじゃないといけない時があるかもしれないよね。
例えば、あだ巻きよりもバスケット吊りのほうが、使用荷重が大きいこと(2本4点あだ巻き吊りは、3本吊り計算のため)や、楽にスリングを掛けれること、スリングの長さが足りない、などね。
そんなときは、天秤を使ってバスケット吊りをすると、内側に滑る力が軽減されるよ!
また、バスケット吊りは、吊り荷とスリング本体部が接触することで、
耐久性が落ち、摩耗やキンク等の可能性があるから、場合によっては危険なんだ。
そんなときに便利なのが、「コンビスリング」だよ!!
コンビスリングとは、その名の通り、ワイヤロープ、チェーンスリング、繊維スリングをつなげてしまうんだ!
強度を高める必要があるところだけ、強度の強いチェーンを使用することが多いよ。
吊り荷が硬い金属など、傷がつく心配がない場合、
吊り荷とスリング本体部が接触するところに、強度のあるチェーンを使用することで、
キンク・断線・摩耗が軽減され、安全性と耐久性を高めることができるんだ。
また、強度があるチェーンだけで作業する時よりも、
重量が軽くなるから作業者の負担を減らすことができるよ。
今日は、バスケット吊りについて、説明してきたよ。
僕は、カゴに乗るより担ぐ方が向いている気がするよ。
君たち、今日も一日ご安全に!!