地切りもスポーツも準備と修正が大事!
最近、早くオリンピックを見たくて急いで家に帰っているよ。君たちはオリンピック見てるかい?
閉会式が近づいてきて、どの競技もメダル決定する試合ばかりだから特に応援にも力が入るよ。
冬の競技は飛ぶものが多い気がするね。スノーボードやフィギュアスケートにスキージャンプ!
僕が見ている競技がそうなだけかな?残りの試合も楽しみだね。
さて、ここから本題に入るよ。今日は「地切り」について話そうと思うよ。
「地切り」ってなんじゃいって君のために説明すると
荷を吊り上げる時、吊り荷を地面から離すことを「地切り」というんだ。
「地切り」のときは荷振れが起きやすいことから、地切り前後の作業が大事なんだよ。
まず「地切り前」には、ワイヤロープを緊張させた状態で一旦停止し
玉掛け状態が良いか、玉掛け用具が正しくかかっているか、荷振れの恐れがないかなどを確認するよ。
また荷振れに備えて、退避できるように周囲の状況を確認しよう。
そして「地切り後」は巻上げを一旦停止して荷の安定性、
玉掛け方法に間違えがないかを確認するんだ。
この時の巻上げの高さは30cm以下が適当で、確実に吊り荷が安定するまで修正するよ。
地切りを確実にすると、ワイヤロープの立起こりによるフックのはずれ現象も防ぐことができるんだ。
今は製品自体に、はずれ現象を防ぐ機能がついているVフックなどの製品もあるけど、
落下させてしまうリスクを考えたら、確実に安全な方が良いよね。
もし地切り時の確認をしっかりしないと、どんなに玉掛け用具の選定がばっちりでも
荷の落下や荷振れによる衝突など、事故に繋がる可能性があるんだ。
例えば目測ミスなどで、重心とズレた位置に玉掛け用具をセットしていた場合、
地切り時の確認を怠ると荷の落下に繋がるよ。絵はちょっと大げさに書いているけどね。
またクレーンの操作をめんどくさがって重心とズレたところにフックをかけ、
そのまま吊り上げてしまうと支点(フックの位置)に重心がよっていき、荷振れが起きるんだ。
どちらの場合も地切り時の確認をしっかりすると、未然に防ぐことができるよね。
だから確実に地切りの確認をするために、
地切りの時には「3・3・3運動」をしっかり意識してほしいよ。
聞き飽きてる君もいるかもしれないけれど、大事なことだからおさらいするね。
・玉掛けしてから3秒間停止して吊り荷の安定を確認
・吊り荷から3m離れる
・地切り30cm以下の高さで一旦停止
今日は「地切り時の確認」について説明したよ。重要なのは気がかりを残さない事!
少しでも不安があれば巻上げを中止し、いったん吊り荷を下ろして修正することが大切だよ!
地切りと一緒でどんなスポーツも準備とイメージ通りに動くために修正が大事だよね!
君たち、今日も一日ご安全に!