ヤークの吊り方と吊り角度
突然だけど5月17日は何の日か知っているかい?実は「高血圧の日」なんだ!
日本人の約3人に1人が高血圧と推定されていて、
高血圧とその管理を啓発することを目的に2007年に制定されたんだって。
僕も家族がみんな高血圧だから、3年くらい前からすごく気を付けているよ。
ほんとうは漬物とか、ラーメンの汁とか、味の濃いご飯が大好きなんだけどね、
健康のために封印しているんだ。
味の濃いものを食べなくなったら痩せるって聞いてたんだけど、全然痩せないよ。
むしろ前より太っているような、、、。なんでだろうね。
さて、ここから本題に入るよ。
君たち鋼板ってわかるかな?名前の通り、板状に加工された鋼のことだよ。
この鋼板には、吊りピースや吊るための穴が開いていないから、
吊り上げるには通常のフックでは無理なんだ。そこで登場するのが今日紹介するヤークだよ。
ヤークはハッカーのうちのひとつで、
鋼板を安全かつ効率的に吊り上げるために開発された玉掛け用具なんだ。
今日は、ヤークの吊り方と吊り角度について紹介するね。
基本的な使い方は、玉掛け用ワイヤロープと組み合わせて、
爪の形をしている先端に鋼板を掛けて吊り上げるんだよ。
吊り方は4点吊りが原則だよ。
2点吊りや奇数で吊ってしまうと、不安定な状態になり
吊り荷が揺れて事故につながる可能性があるから、原則4点吊りで作業してくれよな。
あと2つ、ヤークを使用するときに特にやめてほしいことがあるんだ。
1つ目は「片爪での使用」だよ。
ワイヤロープがよじれたり、爪が損傷したりするから、ちゃんと両爪を引っ掛けて使用してね。
2つ目は「爪の先端で吊ること」だよ。
爪のかかりが浅いと爪が損傷したり、ヤークが外れる可能性があるんだ。
だから、ヤークをしっかり差し込んで吊ってくれよ。
両方とも、とても危険な使用方法で、実際に事故が起きていてるんだ。だから絶対しないでくれよな。
次にワイヤロープの掛け方なんだけど、ヤークには標準品と薄板用があって、それぞれ違うよ。
標準品は「引掛け吊り」、薄板用では「しぼり吊り」でワイヤロープを掛けるんだ。
この2つは、ヤークの吊り角度(α)が違うんだ。
標準品の引掛け吊りでは30度~40度、薄板用のしぼり吊りでは60度以内とされているよ。
掛け幅の角度(γ)は、2つとも30度以内だよ。
標準品と薄板用、それぞれ吊り方と吊り角度を守ることで、
安全に吊り上げられるよう工夫された形状となっているから、必ず守ってくれよな。
君たち、今日も一日ご安全に!