君たち、「明石海峡大橋」って知ってるかい?
兵庫県の神戸市と淡路島を結ぶ橋で、長さ3911mの日本一長い吊り橋なんだ!
そんな大きな橋を支えるワイヤロープは、どのくらい太いのかなって気になったことないかい?
この間なんだか気になって、色々調べたから君たちに紹介するね。
まずワイヤロープは、素線をより合わせたものをストランドといって、
そのストランドをさらに心綱のまわりに数本より合わせて作ったロープの事だよ。
この説明は何度かしているから、知っている君が多いかな?
知らなかった君やもっと詳しく知りたい君は、
過去に詳しく説明しているからチェックしてくれよな。
今ワイヤロープは、より合わせて作られるって言ったんだけれど
実は明石海峡大橋に使われているワイヤロープは、全くよられていないんだ!
「え、それってワイヤロープって言わないんじゃないの?」って思っちゃうけど、
ちゃんとワイヤロープだよ!
このよらないワイヤロープは「平行線ケーブル」や「平行線ストランド」「パラレルワイヤストランド」などと呼ばれ、ストランドをよらず平行に束ねて、1本のケーブルを構成しているんだ。
明石海峡大橋の他に、関門橋や瀬戸大橋など
長大吊橋のメインケーブルとして使われることが多いみたい。
実はより合わせたワイヤロープの強度は、
よることによって力のかかる方向と素線の配置に一定の角度がついてしまうことが原因で、
元の素線の強度を合わせたときより、弱くなってしまうみたいなんだ。
平行線ケーブルは、よらないことでその影響を受けずに素線の強度をより発揮させることができるよ。
普段使用しているワイヤロープが、強度は少し弱くなるけれど、よられている理由は
全体の形を保つためと、柔軟性があって取り扱いが簡単という特徴があるからだよ。
その特徴よりも強度の方が大事という時に、よられていない平行線ケーブルが使用されるんだ。
ただ平行線ケーブルはよっていないから、形を保つために周りを別の素材で覆う必要があるよ。
さて、今回のタイトル「明石海峡大橋のワイヤロープはどのくらい太いの?」なんだけれど
君たちはどのくらいだと思う?
ちなみに、JIS 6×37 A種のワイヤロープで2本2点吊りの場合、
ロープ径60mmで最大65t吊ることができるよ。
なんと明石海峡大橋のメインケーブルの直径は112cmなんだって!
素線が36,830本も使われていて、この1本で約6万トンの荷重を支えることができるみたい!
すごいね!
親戚のおばあちゃんが四国に住んでいるんだけど、僕が大阪に住んでいるって話をするたびに
「橋が無かったころは、大阪に行くのも船に乗って大変だったんよ~」って話をしてくれるよ。
もう20回は聞いたかな!それくらい大変だったってことだね!橋に感謝!
君たち、今日も一日ご安全に!