「吊り上げ荷重」と「定格荷重」と「定格総荷重」
とうもろこしがおいしい時期がやってきたね!
僕はこの間、今年初とうもろこしを食べたよ。すっごく甘くておいしかったよ~。
君たち、「とうもろこし」の名前の由来は知ってるかい?
江戸時代に日本に入ってきたときに、見た目が「モロコシ」っていう植物によく似ていることと、
「舶来」という意味を持つ「唐」という文字をくっつけて「トウモロコシ」と名付けられたんだって!
とうもろこしを食べると夏が来た!って感じるよね。今年は何本食べるかな。
さて、ここから本題にはいるよ。
「天井クレーンに5tってかいてあるけど、これは5tまで吊っていいってこと?」
この間こんな質問をされたんだ。
天井クレーンに書いてある荷重は、「吊り上げ荷重」のことを指しているよ。
吊り上げ荷重っていうのは、「クレーンが吊り上げる事ができる最大の荷重」のことで
この荷重にはクレーンフック等の質量が含まれているんだ。
つまり、吊り上げ荷重からクレーンフック等の質量を引いた残りで、吊り荷を吊る事ができるということだよ。
今回の質問「天井クレーンに5tってかいてあるけど、これは5tまで吊っていいってこと?」の答えは、
「5tの荷を吊ることはできない」だよ。
分かってくれたかな?
天井クレーンはまだ分かりやすいんだけど、ジブやブームがあるクレーンは
「定格荷重」と「定格総荷重」がジブやブームの角度や長さによって値が変化するから注意が必要なんだ。
「定格荷重」と「定格総荷重」を、それぞれを分かりやすく説明するよ。
定格総荷重とは、「クレーンに負荷させることができる最大の荷重」の事で、
吊り上げ荷重と同じで、クレーンフック等の重さも含まれるんだ。
つまり、定格総荷重の最大値と吊り上げ荷重は同じということだよ。
一方で定格荷重は、「定格総荷重からクレーンフック等の重さを差し引いた荷重」の事で、
実際、クレーンフックより下で吊ることができる最大の荷重のことだよ。
今日はクレーンの「吊り上げ荷重」、「定格荷重」、「定格総荷重」について説明したよ。
クレーン作業をするときは、この3つに注意して作業してくれよな。
君たち、今日も一日ご安全に!